研究課題/領域番号 |
06301055
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 大阪国際大学 (1995-1996) 大阪市立大学 (1994) |
研究代表者 |
石部 雅亮 大阪国際大学, 政経学部, 教授 (90046970)
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研究分担者 |
大中 有信 大阪国際大学, 政経学部, 講師 (60288975)
西村 重雄 九州大学, 法学部, 教授 (30005821)
佐藤 岩夫 大阪市立大学, 法学部, 助教授 (80154037)
児玉 寛 九州大学, 法学部, 教授 (70192060)
笹倉 英夫 (笹倉 秀夫) 大阪市立大学, 法学部, 教授 (10009839)
寺田 正春 大阪市立大学, 法学部, 教授 (00047375)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1994年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | ドイツ / ドイツ民法典 / 法典 / 法典編纂 / 民法 |
研究概要 |
平成8年度は、本研究の最終年であり、個別研究の完成と報告書の作成を目指し、5月と1月の2回、研究会を開催した。個別研究は、テーマとして、総則編(錯誤-大中、無効・取消-鹿野)、物権編(所有権に基づく妨害排除請求権-川角、合有-上谷)、債権編(契約-大久保、安全配慮義務-高橋)および相続編(遺言-野田)の多岐にわたるが、いずれも新たに刊行されたドイツ民法典編纂資料に依拠しつつ、諸草案の規定の変遷を精密に分析したばかりでなく、前提となる普通法および他方法の学説・判例を詳細に調査し確定した。このような作業によってドイツ民法典の規定の歴史的構造が認められるとともに、我が国の民法典や民法学が立法・学説継受において、それをどのような形で摂取したかということも明確にされ、一定の批判的見地を取得することができた。1月の研究会においては、ドイツ民法に造詣の深い椿寿夫氏の特別参加を求め、長年にわたる研究から、ドイツ民法学をどのように見るか、というテーマの下、無効・取消や履行請求権の問題を中心に報告を聴いた。なお同氏夫人椿久美子氏もドイツの土地債務に付いて報告した。 ドイツ民法典の編纂史一般については、石部が報告し、その結果は比較法学会のシンポジウムにおいて発表された。この研究によって、法典編纂をめぐる連邦構成国の関係、従来知られなかった帝国司法庁準備委員会の構成と役割、第二委員会の政治的意義、民法典に対する特別法と判例・慣習法の独特の関係が明らかにされた。 なお残された問題は多いが、各研究参加者は、平成9年中にさらに研究報告を改訂または追加し、著書として刊行できるように準備する予定である。
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