研究課題/領域番号 |
06301073
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
高橋 秀行 神戸大学, 経済学部, 教授 (00040783)
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研究分担者 |
佐村 明知 大阪大学, 経済学部, 教授 (80127232)
斉藤 修 (斎藤 修) 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40051867)
安元 稔 駒澤大学, 経済学部, 教授 (00067860)
石坂 昭雄 北海道大学, 経済学部, 教授 (80000686)
篠塚 信義 東北大学, 経済学部, 教授 (60000577)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1994年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | プロト工業化 / 農村工業 / 地域工業化 / 地域経済 / 都市化 / 人口動態 / 国境経済地域 / 市場経済 / 都市経済 / 人口史 / 国境工業地域 / 工業化 / 国民経済 / 人口変動 |
研究概要 |
平成6年度、2回の科研研究会を開いた。石坂はライン河に接岸する国境交錯地帯における工業化のいくつかの事例を紹介し、国境内だけに限定されない資本と労働力の移動、技術移転の実態を明らかにした。重富は工業化期イギリス・ミッドランド農村を素材に工業化の重要な環境因子である土地所有のあり方に関して独自の観察を提示した。勘坂は同じくイギリスを主題に工業化の前提というべき地域市場経済の動向を原史料を用いて解明し、斎藤(修)は徳川時代日本の中核的な経済主体である小農をとりまく市場経済の動向を分析した。 平成7年度にも2回の科研研究会をもった。奥西は南ネ-デルラントの農村工業の展開と食料供給の問題に関連して独自の仮説を提示し、谷本は日本の近代移行期の織物業と醸造業を取り上げ、在来産業と近代工業化の関連を分析した。また斎藤(修)は初期工業化段階の重要な労働力源である児童労働に家族経済再生産という観点から光を当てた。馬場はドイツにおける都市化と工業化都市の関連を探り、市川は農村工業の発展と人口動態の関連を桐生・足利織物業地帯を素材に展開し、高橋はベルリーン首都圏工業化始動段階の実証分析を行った。 平成8年度の2回の科研研究会では、再び勘坂が原史料ハンドレッド・ロールズの「姓」分析から、地域公開市場の形成と人口移動・社会的分業の関連を検出し、御園生はオーストリアの3つの工業地帯を取り上げ、繊維産業の展開の中に地域工業化の歩みを観察した。酒田は近世ロンドンの職業構造の分析からロンドン経済の変容を、安元はセンサス原簿の解読によって19世紀イギリスの工業都市リ-ズの労働力移動を分析し、作道はフランスのアルザス、リヨン地域を事例にとって地域工業化の展開をフォロウした。 以上3年間の共同研究は、今後のさらなる検討をまつ若干の問題を残しつつも、おおむね所期の目的を達成した。
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