研究分担者 |
西田 憲司 長崎大学, 教養部, 教授 (70125392)
渡辺 敬一 東海大学, 理学部, 教授 (10087083)
後藤 四郎 明治大学, 理工学部, 教授 (50060091)
山形 邦夫 筑波大学, 数学系, 助教授 (60015849)
吉野 雄二 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (00135302)
津島 行男 大阪市立大学, 理学部, 教授 (80047240)
秋葉 知温 岡山理科大学, 総合人間学部, 教授 (60027670)
永田 雅宜 岡山理科大学, 理学部, 教授 (00025230)
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配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1996年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1995年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1994年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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研究概要 |
本研究では,環論と環の表現論を主体に代数学の研究全般を包括的に支持するために,本分野の日本の代表的研究社を分担者として含む形で研究組織を作り,各種の研究集会を開き,国内外の研究連絡の場を作ると共に,関連分野の発展の方向性を明らかにして,代数学を含む数学(または,それを更に含む基礎科学全般)の発展に寄与しようと試みた. 具体的には,分担者全員の参加のもとで実施計画を検討し,毎年秋に開催される研究集会(可換環論シンポジウム,環論シンポジウム及び多元環の表現論シンポジウム)及びより専門的な研究集会を実施し,研究分担者が中心となり,研究発表,討論,共同研究を行った.とりわけ平成7年度第2回日中環論シンポジウムと平成8年度可換環論国際シンポジウムでは,海外からの参加者を多く得て,海外参加者と国内研究者の共同研究など多くの成果が得られた. 実際的な研究成果としては,まず分担者吉野が,Cohen-Macaulay加群の表現論の研究を続け,加群のlifting問題やmatrix factorizationについて新たな結果を得た.渡辺は,標数正のtight closusreの理論と標数0の特異点のdiscrepancyとの関係を明らかにして標数正の特異点の理論に新たな境地を開いた.後藤は,局所環のdeviationが小さい場合のRees代数のCohen-Macaulay性について様々な成果を得た.山形は,Frobenius代数の研究を継続して行い,self-injective algebraに対するsocle deformationの理論を展開した.西田は,有限表現型のBass orderやprimary orderの構造を明らかにした.永田はHibertの第14問題に関連したZarisikiの問題に対して新たな成果を得た.
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