研究分担者 |
宮野 悟 東京大学, 医科学研究所, 教授 (50128104)
加納 幹雄 茨城大学, 工学部, 教授 (20099823)
榎本 彦衛 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (00011669)
五十嵐 滋 筑波大学, 電子情報工学系, 教授 (80027367)
有川 節夫 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 教授 (40037221)
笠井 琢美 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (70027382)
小野 寛晰 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (90055319)
佐藤 雅彦 京都大学, 工学部, 教授 (20027387)
伊藤 達郎 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90015909)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1996年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1994年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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研究概要 |
1.アルゴリズムの基礎理論に関しては,アルゴリズム論の枠組を用いた数値計算の理論の構築が行われた.また,微分方程式で記述される物理系の測定データから元の微分方程式を同定するための有用な方式が得られた.この方式は従来のものに比べ,割算による区間の幅の増大の問題点を解決している.2.論理学とアルゴリズム論に関しては,知識命題論理の標準形および,非古典的述語論理体系に対する代数的意味論の有用性と限界についての知見が得られた.また,関係計算,関係代数などの代数体系の枠組のもとで非決定性プロセス,知識機構,グラフ書換え系などのコンピュータサイエンスの諸問題をとらえるための,基本的指針が得られた.3.プログラム言語と計算モデルに関しては,並行プログラムなどのシステムの時間的な動作の検証を行なうための形式体系がいくつか提案され、その有用性が示された.特にこの形式体型の1つである束時相理論では,従来の時相論理よりも自然な形で並行プログラムの検証を行なうことができる.また,結合子を経由した高階単一化の手法について,健全性,完全性のわかりやすい証明と,手続きの効率化が得られた.4.具体的アルゴリズムと計算量に関しては,新しい木構造を利用した英文翻訳システムが提案され,蛋白質のアミノ酸系列からモティーフを発見する問題が本質的に困難であることの証明が得られた.またedge-magic graphを禁止部分グラフにより特徴づけることが不可能であることの証明と,根を持つ森型グラフが平面内に直線の辺を使って埋め込めるための必要条件が得られた.この他,アルゴリズム論の立場からの音楽情報の研究に関し,音楽の演奏表現の図形的表現と音楽構造を表現するための言語の提案が行なわれた.
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