研究課題/領域番号 |
06302033
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
武部 雅汎 東北大学, 工学部, 教授 (30005392)
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研究分担者 |
嶋森 洋 福井工業, 工学部, 教授 (80139815)
真壁 利明 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (60095651)
籏野 嘉彦 (旗野 嘉彦) 東京工業大学, 理学部, 教授 (90016121)
藤本 孝 京都大学, 工学部, 教授 (90026203)
佐藤 信安 東北大学, 教育学部, 教授 (20001290)
橘 邦英 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (40027925)
土手 敏彦 福井工業大学, 工学部, 教授 (20087422)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
1995年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1994年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 電子スウォーム / イオンスウォーム / 非弾性効果 / 荷電粒子輸送方程式 / Boltzmann方程式 / 衝突脱励起 / イオン・電子再結合 / 超励起状態 / 電子付着 / 電荷移行断面積 |
研究概要 |
電子・イオンの衝突過程を集団として統計的に扱う研究は、多くの現象、応用と関わりを持つ点で極めて基礎的、かつ実際的である。得られる計量値の多くは、精度の高い積分値であり、絶対値である。よって個々の単一的衝突過程と多数の電子・イオンの多数回衝突との間をつなぎ、統計的平均値として現れる現象を個々の衝突に関する様々な事象から説明することがこの研究に求められる。 これまで個々の弾性衝突に関して多くの研究がなされ、衝突断面積とスウォームパラメータとの関係は次第に明らかになりつつある。しかし弾性衝突で解明しうる範囲は極めて狭く、実際の現象に対して次に考慮すべき大きな課題は非弾性衝突である。この衝突によって現れる問題を明らかにすることをこの総合研究の目的とした。具体的には、本研究グループを3つの班に分けた。 第一班は電子・イオンの理論グループで、非弾性効果を取り入れた輸送方程式を解析し、ボルツマン方程式との関連を明確にした。またRF電場中での数値解法や、モンテカルロ法、FTI法等との関連を詳細に比較検討した。第二班は電子・イオンスウォームの中の非弾性、特に反応を含む系の拡散、移動について実験的な研究を行い、電子付着、多原子分子中の電子輸送、イオン・電子の再結合、イオン輸送における気体温度の影響等について多くの成果を収めた。第三班は主として応用に関わる光イオン化や放電プラズマの非弾性効果を実験的に研究し、励起分子の分布、緩和過程、表面吸着原子の励起状態、電子付着性気体中の電子の熱平衡過程、レーザー同位体分離におけるプラズマ中のイオン回収過程、気体放電中のクローン結晶等の研究を行った。
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