研究課題/領域番号 |
06302059
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属物性
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
奥田 重雄 筑波大学, 物質工学系, 教授 (50111365)
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研究分担者 |
前田 康二 東京大学, 工学部, 助教授 (10107443)
竹内 伸 東京大学, 物性研究所, 教授 (60013512)
小泉 大一 明治大学, 理工学部, 助教授 (60126050)
鈴木 敬愛 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70013208)
丸川 健三郎 北海道大学, 工学部, 教授 (20001191)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1994年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 結晶強度 / パイエルス・ポテンシャル / パイエルス・応力 / 転位 |
研究概要 |
結晶の塑性変形を支配している転位について、その弾性論は完成しているといってよいが、弾性論による近似が成り立たない転位の芯構造が問題となる様なパイエルス応力、転位の拡張などの理論はまだ極めてプリミティブな状態にある。 結晶の周期構造に基因する転位のパイエルスポテンシャルは結晶の強度を決めている基本量の一つであり、物質によっては高温の強度もパイエルスポテンシャルによって支配されているので、実際上も重要な問題である。本総合研究は1年という極めて短い研究期間であったが、理論計算や計算機実験の研究者をはじめとして、塑性変形や超音波吸収、内部摩擦の実際及び理論、また結晶としては金属、半導体、イオン結晶など、それぞれ得意とする分野を異にする研究者が研究方法、実験条件などについて立ち入った検討を進めながら研究を進めることができた。1994年7月及び1995年1月にそれぞれ2日間にわたっての研究会を開催し、パイエルス応力について研究結果の検討やその共通理解がかなり進んだ。理論計算については着実な進歩があったが、特に実験上では超高純度銅の内耗測定により、いわゆるボルド-ニピークがこれまでの高純度銅についての常識とまったく異なり、高温焼純度後に極めて大きく成長することがわかった。まだパイエルス応力の完全な解決には程遠い状態であるが、これを契機に大きな研究の進展が期待される。
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