研究課題/領域番号 |
06303005
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分離・精製・検出法
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
川嶌 拓治 (河嶌 拓治) 筑波大学, 化学系, 教授 (50041760)
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研究分担者 |
田端 正明 佐賀大学, 理工学部, 教授 (40039285)
本水 昌二 岡山大学, 理学部, 教授 (50032826)
舟橋 重信 (船橋 重信) 名古屋大学, 理学部, 教授 (30022700)
大橋 弘三郎 茨城大学, 理学部, 教授 (60007763)
渡辺 寛人 北海道大学, 工学部, 教授 (80002856)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1995年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1994年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 溶液反応 / 動的過程 / 化学発光 / 接触作用 / 溶媒抽出 / フローインジェクション分析法 / イオン会合反応 / 溶存錯体の構造 |
研究概要 |
銅(II)触媒によるグルタチオン(GSH)の接触酸化過程で、生成するH2O2の検出に、ペルオキシダーゼ(POD)を触媒とするルミノール化学発光(CL)反応を用いて検討したところ、発光強度はGSH濃度に依存することが見出され、この反応を利用する高感度GSHの定量法が開発された。逆ミセルをCLのミクロ反応場として用いる分析法においてそのミクロ反応場がもつ特異な機能及びその発現の本質について明らかにされた。スーパーオ-キサイドの関与する誘発電子移動反応機構が詳細に検討された。この反応が共存微量物質によって著しく阻害されたりあるいは促進されることから新しい微量または痕跡分析への応用が期待される。メタロポルフィリン生成の速度論的研究により反応機構の解明が進められ、レーザーフォトリシスによる5配位中間体の観測、NMR法によるクロムポルフィリン錯体の動的溶存状態の研究がなされた。さらに反応活性中間体の生成機構の熱力学と水銀、亜鉛、カドミウムの高感度分析が行われた。金属錯体の生成反応機構の考察とこれら錯形成反応における配位子の接触効果から金属イオンの速度差分析と各種の配位子の接触分析法が開発された。有機化合物の酸化還元反応における微量クロム(III)の接触反応において、EDTA、1,10-フェナントロリンなどが効果的な活性化剤として働くことが見い出され、フローインジェクション分析法(FIA)による高感度なクロム(III)の接触分析法が開発された。この方法により天然水中の超微量のクロムの定量が行われた。FIAによる配位子置換反応速度に基づく鉄とニッケルの高感度同時定量法も行われた。ガリウム(III)の抽出における疎水性8-キノリノールのアルキル置換基の効果が検討され、ガリウム(III)のアルミニウム(III)からの分離に関して新しい知見が得られた。トリフェニルメタン系染料陽イオンからトリフェニルメタノール生成の平衡論・速度論的研究が行われた。実験的には水溶液の反応に加えて、液液界面、界面活性剤溶液中での挙動の速度論的に検討した結果に基づいて、分析化学的により有用な陽イオン染料が合成された。ATPと類似のP-O-P構造をもつ無機ピロリン酸を特異的に分子認識し、加水分解反応を促進する無機ピロホスファターゼの機能発現における希土類の効果について速度論的な検討が行われ興味ある結果が得られた。ニッケル(II)、鉄(II)、銅(II)、コバルト(II)などのヘテロ環アゾ化合物の逆相分配クロマトグラフィーにおける保持挙動が詳細に検討され、カラム中におけるキレート動的過程に及ぼす諸因子が明らかにされた。
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