研究課題/領域番号 |
06303009
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機工業化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
脇原 將孝 (脇原 将孝) 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016596)
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研究分担者 |
小久見 善八 京都大学, 工学部, 教授 (60110764)
小槻 勉 大阪市立大学, 工学部, 教授 (40116439)
逢坂 哲弥 早稲田大学, 理工学部, 教授 (20097249)
内田 隆 東京工業大学, 工学部, 助教授 (10126310)
内田 勇 東北大学, 工学部, 教授 (50005302)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | リチウム二次電池 / 酸化物正極 / 炭素負極 / 固体電解質 / 全固体型電池 / スピネル酸化物 |
研究概要 |
高エネルギー密度二次電池材料の研究開発は、この四半世紀の間に急速に発展し、その有用性が益々、増している。その中でも、標準電極電位が最も低いリチウムを負極に用いたリチウム二次電池は高いエネルギーが期待できる。本総合研究では各電極において新しい反応場の設計と構築ならびに界面での電極反応の解明を通じて、高エネルギー密度二次電池用材料を開発研究の先端的研究領域を開拓することを課題とし、それを目的とした。 本総合研究では平成6-7年度において計3回の研究会を行ない、特に三回目は各研究者の研究成果の発表を開発シンポジウムという形で行なった。その中で、スピネル酸化物、リチウムバナジウム酸化物、リチウムニッケル酸化物というような正極材料、炭素負極、Li_3N負極などの負極材料、シドノン-エーテル系混合溶媒を用いた電解液、ポリマー電解質、ケイ酸塩ガラス電解質などの各電池を構成する要素材料に関する研究、あるいは電極・電解質界面の電気化学的解析、負極表面のラマン解析、ポテンシャルステップ法による拡散係数の算出というような電気化学的解析あるいは表面分析について発表がなされた。そして、電極内でのイオンと電子の挙動あるいは電極と電解質界面での電荷移動などの電気化学的な側面あるいは格子定数・原子座標などの構造的な側面、電気伝導度・磁化率というような物性的な側面について活発な討論がなされた。 本総合研究において行なわれた総合討論の結果から、リチウム二次電池をより高エネルギー密度化、且つ長寿命化するために必要な各種の問題点のうち、特にそれらの間の相互の関係が多く指摘された。これらの結果は今後行なわなければならない数多くの技術的改良に大きく貢献するものである。それと共に、数多くの未解決の問題点も提起され、この種の総合研究が今後一層重要となることが明らかにされた。
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