研究課題/領域番号 |
06304005
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
生物形態・構造
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
桜井 勝 金沢大学, 理学部, 教授 (80143874)
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研究分担者 |
山下 興亜 名古屋大学, 農学部, 教授 (50023411)
溝口 明 名古屋大学, 理学部, 助教授 (60183109)
早川 洋一 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (50164926)
片岡 宏誌 東京大学, 農学部, 助教授 (60202008)
岩見 雅史 金沢大学, 理学部, 助教授 (40193768)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
19,300千円 (直接経費: 19,300千円)
1996年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1995年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1994年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | 神経ペプチドホルモン / ボンビキシン / 前胸腺刺激ホルモン / 休眠ホルモン / 神経分泌 / 昆虫 / ペプチドホルモン / 神経分泌ホルモン / PBAN / 変態 / 寄生 |
研究概要 |
本研究は平成6年度から平成8年度に渡る3年間実施された。神経ペプチドホルモンの発現と分泌調節及びこれらの生理作用の視点から、昆虫の変態と休眠の分子機構を探るという初期の目的は果たしつつある。 インスリン族ペプチドホルモンであるボンビキシンについては、その30遺伝子コピーの発現パターンとその発現調節全領域の塩基配列決定が終了し、発現調節解析の糸口を付ける一方、ボンビキシン受容体をクローニングし、チロシンキナーゼドメインをもつインスリン受容体ホモローグであることを示した。また、アトモルレベルでの定量法を確立し、その体内動態を明らかにした。前胸腺刺激ホルモンにあっては、その体内動態を超微量で精密に測定する方法を確立し、これまでのPTTH分泌動態とは異なる知見を得、変態の内分泌支配のこれまで支配的であった理解に一石を投じた。さらに、PTTH分泌がアセチルコリン作動性神経により支配されていること、これまでのPTTH分泌臨界期は必ずしもPTTH分泌とは関連がないことを示すと共に、その作用解明の端緒としてのPTTH受容体の解明も進みつつある。更に、蛹変態の初期内分泌調節系、特にJH動態の関連で複雑な系の調節を受けており、その関連分子の動態を明らかにした。胚休眠を支配する休眠ホルモンでは、胚期および幼虫期の発現動態が休眠卵と非休眠卵産生予定個体で異なること、その作用は卵巣のトレハラーゼ遺伝子の発現調節に関わることを示す一方、食道下神経節に3クラスターを形成して存在する休眠ホルモン関連ペプチド産生細胞の機能分化と分泌部位を詳細にした。また、昆虫の近縁な綱の甲殻類の神経ペプチドホルモンの解明によりその機能相関についての理解を深めた。
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