研究課題/領域番号 |
06304037
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
岡島 英五郎 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50075115)
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研究分担者 |
白井 智之 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (60080066)
吉田 修 京都大学, 医学部, 教授 (70025584)
岡田 清巳 日本大学, 医学部, 教授 (70059301)
折笠 精一 東北大学, 医学部, 教授 (60001004)
塚本 泰司 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50112454)
赤座 英之 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (70010486)
熊本 悦明 札幌医科大学, 医学部, 教授 (40045323)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
31,300千円 (直接経費: 31,300千円)
1996年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1995年度: 10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
1994年度: 17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
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キーワード | 前立腺肥大症 / 疫学 / 病態評価基準 / 治療効果判定基準 |
研究概要 |
本研究は、種々の病態を持つ前立腺肥大症に対する最適な治療体系を確立するうえで、基礎医学から臨床医学にわたる広範囲な研究を多施設共同で行い、この成果に立脚した前立腺肥大症の病態評価基準と治療効果判定基準を作成することを目的とした。 本研究の遂行にあたっては、治療法の検討、病態並びに治療効果を正確に反映するパラメータの評価などを行い、基礎医学と臨床医学の両面から幅広い総合的なアプローチをとる必要があると考え、各分野での第1人者で研究班を組織した。本研究の参加10施設において、前立腺肥大症の重症度と効果判定基準を作成するために前立腺肥大症症例の国際症状スコア(I-PSS)に準じた症状{症状スコア(I-PSS)と生活の質(QOL)}、機能{尿流測定(Qmax)と残尿量(RU)}および形態{超音波断層法による前立腺容積(PV)}などの測定値を収集し、主治医による重症度と治療効果判定との関連を解析し、この結果に基づき、前立腺肥大症の重症度判定基準と治療効果判定基準をまとめた。前立腺肥大症の重症度判定基準は各項目別に軽症、中等症、重症に判定し項目別の評価を基に総合重症度判定を行い、治療効果判定基準は治療前後の各項目別に治療効果を著効、有効、やや有効、不変/悪化の4段階に判定し、種々の治療様式を考慮して総合治療効果判定はI-PSS、QOLおよびQmaxの3項目を総合して判定する基準を作成した。 今回、作成した前立腺肥大症の重症度判定基準と治療効果判定基準は、本邦における前立腺肥大症の治療をより科学的に行うためのものであるが、限られた症例を解析し作成されたものであり、現時点ではこの重症度判定基準が治療法の選択の指針として、また治療効果判定基準がすべての治療法を対象としうるものとはいえず、今後、prospectiveな追試を重ねて検証することにより、その有用性を明らかにするとともに、種々の改善を重ねて、前立腺肥大症の臨床試験に活用できるより普遍的で科学的なものへの発展が期待される。
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