研究課題/領域番号 |
06304044
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
中西 守 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (90090472)
|
研究分担者 |
宮嶋 孝一郎 京都大学, 薬学部, 教授 (30025689)
橋田 充 京都大学, 薬学部, 教授 (20135594)
桐野 豊 東京大学, 薬学部, 教授 (10012668)
今井 一洋 東京大学, 薬学部, 教授 (50012620)
加茂 直樹 北海道大学, 薬学部, 教授 (10001976)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1995年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
|
キーワード | 薬物吸収 / 共焦点レーザ顕微鏡 / 走査プローブ顕微鏡 / 創薬研究 / 吸収・透過 / 顕微鏡光学技術 / 顕微光学技術 / 経皮吸収 / 初回通回効果 / 高分子薬物 |
研究概要 |
共焦点レーザ顕微鏡や走査型プローブ顕微鏡などに代表される超顕微技術が急速に進展し、バイオサイエンスの研究に一大革新をもたらすとともに、これまで不可能であった、生きたままの細胞や組織を用いて分子動態や分子機能解析が可能になってきた。これらの技術は、細胞・組織レベルでの薬物の吸収・透過・分布を解析する革新的技術に発展することが強く期待される。このため、創薬研究の新しい技術として、物理系薬学者の英知を集約し、薬学領域での超顕微技術の確立と、医薬分子の吸収・透過・分布を解析する新しい基本原理の確立ならびに論理構築が急務となっていた。本総合研究では、この問題を解決するためには、1)薬物吸収・透過・分布を解析定量化する超顕微光学技術の開発、2)適切なモデル系の導入と医薬分子の細胞・組織レベルでの動態解析、3)オルガネラ・細胞・組織レベルでの生体成分と医薬分子の相互作用の論理構築、4)in vitroの結果の in vivo系での検証を行った。研究の遂行に当たっては、薬学系の物理化学、薬剤学、製剤学、分析化学の研究者が、緊密に研究協力体制を確立し、互いに情報を交換し、研究の推進を試みた。本研究では、国内の物理系薬学領域で現在活発に研究を行っている15名の研究者による研究班を緊密に組織し、また、班会議を開催し熱意の溢れた討議を充分に行い、薬物の吸収・透過・分布を細胞・組織レベルで直接解析定量化する先端技術の開発と、医薬分子の細胞・組織レベルでの動態を統一的に解釈する基本原理の確立を行った。本研究を通して得られた成果は多大であり、薬学領域の今後の研究に多くの有意義な示唆を与えるものと考えられた。本研究の成果は薬物吸収機構の解析技術の開発の国際的な先鞭となるものと期待された。
|