研究課題/領域番号 |
06305007
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
|
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
広岡 公夫 富山大学, 理学部, 教授 (30029467)
|
研究分担者 |
森永 速男 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (40210182)
味喜 大介 京都大学, 防災研究所, 助手 (60243101)
兵頭 政幸 神戸大学, 内海域機能教育研究センター, 助教授 (60183919)
林田 明 同志社大学, 理工学研究所, 教授 (30164974)
中島 正志 福井大学, 教育学部, 教授 (70093440)
中村 浩 大谷女子大学, 文学部, 教授 (10121873)
鳥居 雅之 京都大学, 理学部, 助教授 (60108983)
時枝 克安 島根大学, 理学部, 教授 (90032599)
酒井 英男 富山大学, 理学部, 助教授 (30134993)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
1995年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1994年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
|
キーワード | 地磁気エクスカーション / 地磁気逆転 / 古地磁気層序 / 更新世 / 完新世 / 考古地磁気 / 人類紀 / 完新生 / 地磁気永年変化 / ブリュンヌ正磁極期 / 松山逆磁極期 / 原人 |
研究概要 |
地球磁場の変動には、色々なタイムスケールと振幅をもつ変動が含まれているが、概して、若い時代ほど変動幅が小さくなる。したがって、古地磁気学的、考古地磁気学的に年代を推定したり、地球磁場の成因を探るための古地磁気層序もその時代に応じた精度で作らなければならない。即ち、歴史・考古時代(完新世)については、詳しい永年変化を、更新世については地磁気エクスカーションや逆転を細かく層序にしたがって調べ、でき得れば長周期の永年変化の検出を目指して研究を行った。 考古遺跡に関する測定結果については、精密になった最近の考古学的編年を用いて、遺跡の焼土遺構に関する考古地磁気データを見直し、古代と中・近世のより詳しい考古地磁気永年変化を求めた。完新世については、火山岩、湖底堆積物、石筍など異なる岩質・地層についてそれぞれ永年変化が求められており、相互に調和した結果を得ている。 更新世についても、湖底堆積物や陸上堆積物で、中期および後期の詳しい古地磁気層序が得られた。特に、宮城県北部の前期旧石器出土層に関して行われた古地磁気層序学的研究では、Brunhes Normal Polarity Epoch中の報告のある殆どのイベントやエクスカーションが観測されており、この地域のBrunhes/Matuyama境界の検出とともに、この時代の古地磁気層序による年代推定の精度を大きく高めた。この研究によって、日本の人類紀は、原人時代の60万年前まで遡ることが明らかになった。 なお、研究連絡を兼ねて平成7年7月22日〜24日に本総合研究の研究集会を新潟県妙高高原町で開催した。また、本総研の成果は、月刊地球(海洋出版)の5月号に特集号として公表される予定である。
|