研究課題/領域番号 |
06305009
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
植村 慶一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90049792)
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研究分担者 |
武田 泰生 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60245462)
館 延忠 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80136944)
大西 晃生 産業医科大学, 医学部, 助教授 (50091278)
早坂 清 山形大学, 医学部, 教授 (20142961)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1995年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1994年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 遺伝性ニューロパチー / 末梢神経 / ミエリン / シュワン細胞 / PO蛋白 / コネキシン32 / Dejerine-Sottas病 / P2蛋白 / PASII / PMP22蛋白 / Charcot-Marie-Tooth病 / Connexin32 / 遺伝性圧脆弱性ニューロパチー(HNPP) / 先天性低ミエリン形成性ニューロパチー(CHN) / 圧迫麻痺性遺伝性ニューロパチー(HNPP) |
研究概要 |
A.遺伝性ニューロパチーの原因蛋白の細胞生物学的研究:PASII/PMP22蛋白の発現分布と機能の解析を行なった結果、この蛋白は末梢神経系のミエリンに限局して発現し、軸索との接着によってシュワン細胞おける発現の増加すること、および細胞増殖抑制作用を示し、ミエリン形成の障害との関連が示唆された。コネキシン32のランビエ絞輪に局在した分布およびPO蛋白の大脳皮質の神経突起促進作用が確認された。 B.遺伝性ニューロパチーの病態生理学的および臨床的研究:日本の遺伝性ニューロパチー患者の80例のうち、65%が遺伝性運動感覚性ニューロパチー患者の80例のうち、65%が遺伝性運動感覚性ニューロパチー(HMSN)1AでPASII/PMP22遺伝子の重複が認められ、点変異は1例、POの点変異によるHMSN1Bは3例であり、遺伝性圧迫麻痺性ニューロパチー10例のうち、8例にPASII/PMP遺伝子の欠損が確認された。全体としての比率は日本と欧米で類似していた。新しい点変異として、PASII/PMP22のG93R、POのK131R、R96H、コネキシン32のS26L、C53Sが見出され、それぞれHMSN1A、1B、XAの原因となることが示された。同じくPOの点変異としてがHMSN1Bで確認された。HMSNIIIに含まれるDejerine-Sottas病と先天性低ミエリン形成性ニューロパチー(CNH)をMRIによって鑑別診断する方法が確立された。P2蛋白に特異的に減少の見られたCNHの兄弟例ではP2遺伝子の翻訳領域には変異が見出されなかった。 C.その他の関連した研究:中枢神経系におけるオリゴデンドロサイトの発生分化とミエリン形成の過程を経時的に走査電顕およびビデオ記録し、その実態の可視化の方法を確立した。筋緊張性ジストロフィーのDNA診断に関する研究が行なはれた。
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