研究分担者 |
尾池 和夫 京都大学, 大学院理学研究科, 教授 (40027248)
岩崎 貴哉 東京大学, 地震研究所, 助教授 (70151719)
石橋 克彦 神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (70011723)
音田 功 群馬大学, 工学部, 教授 (00012906)
阿部 勝征 東京大学, 地震研究所, 教授 (40002175)
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研究概要 |
文部省学術用語集地震学編(昭和47年9月制定)は地震学の進展に伴い大幅な増訂が必要となった.同用語集の改定を進めるという日本地震学会の決定(平成4年10月)に沿い,科学研究費補助金の交付を受け,地震学用語の標準化について調査研究を行い,同用語集増訂版の原案を作成した. 作業の進め方および問題のある用語の審議は研究会(全体会議は7回開催)において行ない,その間に各分担者が担当分野の主要文献から用語の収集・検討を行ったほか,代表者がとりまとめた問題用語に対する研究班全員の意見集約(文書,FD等による)を10回ほど行った.また,分担者間の打ち合わせ,研究班以外の研究者からの資料収集や問題用語について意見聴取を随時行ったほか,学会などの機会を利用して関連する研究者から意見や情報を得るよう努めた.初年度には収集用語約1万語を整理した収集用語集ZISIN-1,2年度には採録内定用語をまとめたZISIN-2,3年度にはその後の調査・検討とZISIN-2に関する日本地震学会員からの意見を取り入れた採録用語集ZISIN-3をプリントし検討作業に使用した.平成9年2月に完成した最終案は,研究成果報告書に文部省学術用語集と同じ様式で240ページにわたり掲載されている(採録用語集,不採用の用語を含む全収集用語集のFDも作成). 最終案に採録した日本語用語は4637語,うち現用語集にあるものは1591語,新規採用は3046語である.現用語集2454語のうち863語が不採用となり,229語は用語の一部修正,英語の変更等がなされた.現用語集に制定されている用語の改廃は避けるよう努めたが,新規採用語が多いため他分野の用語集に制定されており地震学用語集に掲載する必要性が薄くなった用語等の削除,他分野の用語集との調整,新規採用語との整合性の確保などのための修正が必要であった.
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