• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

雲仙岳における火山体構造探査の事前調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 06306011
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

太田 一也  九州大学, 理学部, 教授 (10037202)

研究分担者 清水 洋  九州大学, 理学部, 助教授 (50178985)
平林 順一  東京工業大学, 草津白根火山観測所, 助教授 (30114888)
鍵山 恒臣  東京大学, 地震研究所, 助教授 (50126025)
石原 和弘  京都大学, 防災研究所, 教授 (30027297)
浜口 博之  東北大学, 理学部, 教授 (20004385)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
キーワード雲仙岳 / 普賢岳 / 火山体構造 / マグマ供給システム / 地殻変動 / 火山
研究概要

計画中の人工地震・電磁気による雲仙岳構造探査をより効果的に実施するため、通常火山観測手法によって、マグマ溜りの推定、探査手法の検討、ならびに火山活動度の評価を行った。
1.地震・微動観測:過去5年間の精密震源データを含めた解析結果では、マグマ溜りは、火口西方約13km・深さ10数kmと推定された。
2.地殻変動観測:(1)水準測量の結果では、噴火開始以来、最大7cmの沈降が認められ、その圧力源の位置は、火口西方約4km・深さ7.5kmであった。(2)GPS測量の結果では、噴火活動初期の隆起・後期の沈降の圧力源の位置は、火口西南約5km・深さ14kmであった。
なお、水準・GPS両測量の結果は、1994年後半以降、圧力源の縮小がほぼ停止している。
3.重力観測:溶岩ドーム近傍では、マグマ運動に関連した変動は認められたが、マグマ溜りの推定は困難であった。
4.地磁気観測:1991年の溶岩噴出開始に当たっては、急激な消磁が検知されたが、噴火活動の長期化にともなって、地下浅部での蓄熱・噴気域の拡大、熱伝導による高温化を反映して、噴火活動の低調化にもかかわらず、帯磁傾向は認められなかった。
5.電磁気探査:従来のMT法に代わって、タイムドメイン法による予備調査の結果、人工的ノイズの高い地点でも、高精度のデータが得られることが判明した。
6.火山活動度の評価:傾斜震動による溶岩供給量推定値は、噴火活動最盛期では30〜20万m^3/日であったが、本研究期間中は、数万〜0に低下し、二酸化硫黄放出量も、ほぼ検出限界以下に減少した。溶岩ドーム観察の結果でも、1994年8月以降、噴火活動度は極端に低調化していると判断された。なお、噴出溶岩に岩石学的変化は認められなかった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 馬越孝道: "精度の良い震源分布から推定した1990-94年普賢岳噴火活動のマグマ上昇経路" 火山. 39. 223-235 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤博明: "地溝幅が活火山付近で狭くなる現象について:雲仙-島原地溝の場合" 地学雑誌. 103. 471-478 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi