研究課題/領域番号 |
06352017
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知能機械学・機械システム
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三浦 宏文 東京大学, 工学部, 教授 (50010682)
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研究分担者 |
神崎 亮平 筑波大学, 生物科学系, 講師 (40221907)
安田 隆 東京大学, 工学部, 助手
下山 勲 東京大学, 工学部, 助教授 (60154332)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 人工生命 / 人工生命体 / 人工知能 / 神経系 |
研究概要 |
ここでいう人工生命体とは、昆虫程度以下の単純さをもつ生物の、システムとしての機能を人工的に実現したもので、たとえば、蟻、蜂、・・・ゾウリムシ、大腸菌・・・・にいたるまで多様な生物を対象としたものが考えられる。これらの行動や運動は人間に比べて単純であるとみなされがちであるが、思いのほか複雑な行動もとる。行動の決定機構が単純であるからといって発現する行動も単純であるとは限らない点が興味あるところである。また、神経の細部についてはかなりいろいろなことが分かってきたが、システムとしての機能については、まだ解明できていない。 本研究では、必要といわれながら、あまり本格的には行なわれていなかった工学と生物学との交流を上記のような問題意識を持ちながら推し進めていこうとしたものであった。生物学を専門とする研究分担者が、カイコガの行動の発現について詳しい報告を行ない、制御システム、学習システムを専門とする研究分担者が、そのような発現を促すようなシミュレータを構成して行く、というような形で共同研究が進められた。 人工生命体に深くかかわりがあると考えられているカオスやフラクタルについても報告があり、興味深い議論が行なわれた。一方、化学反応における結晶成長や生物における細胞融合など良く似た現象として、自動組立システムが考えられるが、それを実際に行なうためにマイクロ技術(シリコンプロセス等)を用いるという試みについても議論され、今後のこの分野の進方向が少しづつ明らかになった。
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