研究課題/領域番号 |
06354013
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉山 雄一 東京大学, 薬学部, 教授 (80090471)
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研究分担者 |
石崎 高志 国立国際医療センター, 臨床研究部, 部長 (50158747)
木村 聰城郎 岡山大学, 薬学部, 教授 (10025710)
乾 賢一 京都大学, 医学部, 教授 (70034030)
辻 彰 金沢大学, 薬学部, 教授 (10019664)
粟津 荘司 東京薬科大学, 教授 (60012621)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 薬物代謝酵素 / 酵素の多様性 / 遺伝子発現の調節機構 / 遺伝的多型 / 遺伝子診断法 / 代替法 / 薬物輸送担体 / 生理学的薬物速度論 |
研究概要 |
本研究では、「薬物代謝酵素、輸送担体の生化学、分子生物学」、「薬学動態学、薬物速度論」、「臨床薬理学」の第1線の研究者の相互協力が必須となる。従って、企画調査は以下のような方法に従って行った。(1)現在、国の内外で実施されている研究を調査した。この調査は各分野の専門家のよりなされ、文献調査の他に国内外の学会に参加し最新の情報を集めた。薬物動態学会、生化学会、臨床薬理学会、実験動物代替法学会などの国内学会の他に、1994年、インドで開かれた国際生化学会や、トロントで開かれた“International Symposium on Microsomes & Drug Oxidation",広島で開かれた“Japanese-American Conference on Pharmacokinetics & Biopharmaceutics"などに参加した。(2)研究班会議:調査結果の報告および各研究班の研究企画の提案を兼ねて開催した。また、今後充実発展させるべき各分野での重点研究課題、異なる研究分野で相互援助しあえる研究課題について、議論を重ね選択した。(3)公開シンポジウム:平成7年1月12日、東大安田講堂にて公開シンポジウムを開催した。約500名の参加者が集まり約7時間にわたり熱心な発表と討論が行われ、進めるべき研究方向について最終的に次のような結論に到った。 1)薬物代謝酵素の解析(第1相反応、第2相反応) (1)酵素の多様性、実験動物とヒトとの相同性に関する蛋白科学的、分子生物学解析 (2)遺伝子発現の調節機構の解析 (3)ヒトでの代謝能力を予測するための代替法の開発とその評価: (4)各種酵素の遺伝的多型の解析および遺伝子診断法の確立 2)薬物輸送担体の解析:肝、腎、小腸における薬物の取り込み、排泄、吸収などに関与する輸送担体に関して代替酵素と類似の研究。 3)薬物体内動態の速度論的解析:(1),(2)の主に試験管内(in vitro)で得られたデータとin vivoでの薬物動態データを定量的に連結する方法論の開発。実態に基づいた生理学的薬物速度論の手法を用い、真の意味での代替法の確立。
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