研究課題/領域番号 |
06354022
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
堀田 康雄 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (30190218)
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研究分担者 |
大坪 栄一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (10158800)
池田 日出男 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012775)
柴田 武彦 奈良先端技術大学院大学, 理科学研究所・バイオデザイン研究, 主任研究員 (70087550)
小川 智子 大阪大学, 理学部, 講師 (80028208)
小川 英行 大阪大学, 理学部, 教授 (70028207)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 遺伝子組換え / 減数分裂 / 酵母 / 染色体 / ホットスポット / コールドスポット / 相同染色体対合 / 体細胞内組換え |
研究概要 |
遺伝子組み換えはその頻度、組み換え結果が次世代に伝達されること、組み換えホットスポットとコールドスポットの存在などから、減数分裂前期における相同染色体間の交換型の組み換えが重要視されている。これに関する研究は出芽酵母、分裂酵母を材料として顕著な発展があり組み換えに関する蛋白とRNA遺伝子の単離とその構造解析が進んでいる。ホモロジーサーチなどから酵母で発見された組み換え機構が高等生物に当てはまる例の多い事が示されている。この分野はわが国の研究が先端を占め米国と競争中であり、今後も機構を踏まえての制御の可能性を求めて集中的な研究が必要である。高等生物の減数分裂時組み換えはマウスを中心に発展し特定遺伝子(例えば組織不和合性、染色体分離などの遺伝子)を焦点とした解析と、染色体-クロマチンレベルからの解析がなされており、ホットスポットやコールドスポットは染色体上の位置、染色体やその一部の量的変化によっても変わることが示されている。組み換え遺伝子発現はその調節領域によって制御されること、減数分裂時組み換えが多種多様の機構の下に制御されていること、そのサポートシステムや核骨格、紡錐糸等の働きが必要なことが示されてきた。体細胞に於いても分化した細胞には相同染色体対合があり、遺伝子導入時の組み換え、体細胞内組み換え、DNA修復や転写に影響する可能性がしめされた。これらの分野は細胞学、遺伝学に基礎を持つ欧米諸国での研究が進んでおり、わが国での強い研究推進が必要である。 本調査研究は、日本分子生物学会、日本細胞生物学会、組み換えワークショップ等の国内関連集会、FASEB、ゴ-ドンコンファレンス、キ-ストンミ-テイング等の外国集会、と代表者のスクリップスクリニック、英国医学研究所(Mill Hill)、医学研究機構人類遺伝学(Edinbourgh)訪問、、文献サーチによって為された。
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