研究課題/領域番号 |
06401002
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 国立西洋美術館 |
研究代表者 |
田邊 幹之助 (田辺 幹之助) (1995-1997) 国立西洋美術館, その他部局等, 研究員 (00171819)
波多野 宏之 (1994) 国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究官 (50260005)
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研究分担者 |
佐藤 直樹 国立西洋美術館, その他部局等, 研究員 (60260006)
越川 倫明 国立西洋美術館, その他部局等, 研究員 (60178259)
波多野 宏之 国立西洋美術館, その他部局等, 研究員 (50260005)
中野 良一 日本科学技術振興財団, 科学技術館・サイエンスメディア開発部, その他
喜多崎 親 国立西洋美術館, その他部局等, 研究員 (90204883)
田邊 幹之助 国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究官 (00171819)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
32,800千円 (直接経費: 32,800千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1994年度: 27,400千円 (直接経費: 27,400千円)
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キーワード | 西洋美術 / 画像データベース / 画像処理 / 画像分類 / ICONCLASS / 人名典拠ファイル / ULAN / マイクロフィッシュ / 画像資料 / 写真 / 画像ドキュメンテーション |
研究概要 |
画像分類法や語彙体系などの機械可読型検索ツールを用いて西洋美術研究用マイクロフィッシュやプリント写真を整理し、また画像処理により作品の分析研究を行った。これらを通じて、欧米で開発された諸ツールがわが国において有効利用できるか否かを評価することを最大の目的とした。まず、関連画像資料とツール(ソフトウェア)の収集、データベースシステムの構築を行い、マイクロフィッシュやプリント写真のデジタル化を行った。ついで次の5件を研究した。 1.ゴシックの木彫祭壇における図像研究 2.買上サロン出品作品データベースの構築 3.16世紀初期ドイツ小冊子本データベースの構築 4.ドメニコ・ティントレットの絵画・素描作品の研究 5.画像分類ICONCLASSと人名典拠の一種であるアーティスト名コントロール・システムULANの評価 この試みのために購入したWitt Library on Microficheは、基本的な研究資料となり、その検索システムWitt Computer IndexやICONCLASSを応用したMarburger Indexについての知見も貴重なものとなった。デジタル化と画像分類入力に最も時間をかけたのは、3.であり、小冊子本中の挿図約5,000画像をデジタル化し、その主要なものについて、分類付与等を行った。画像処理においては作品の原寸大表示システムを構築したほか、1.でエッジ処理を応用した。本研究を通じて西洋美術作品研究におけるデジタル画像の利用が有効であること、また、アーティスト名、画像分類や件名の標準化は、わが国において極めて立ち後れている分野であり、既に欧米の主要機関で採用されている上記ツールが、ULANの利用において一部の時代で例外的に不満足な結果しか得られなかったものの、全般的には大いに活用できるものであることが実証された。
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