研究課題/領域番号 |
06401003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
佐藤 方哉 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (10051278)
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研究分担者 |
大森 貴秀 慶應義塾大学, 文学部, 助手 (60276392)
伊東 裕司 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (70151545)
坂上 貴之 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (90146720)
渡辺 茂 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30051907)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1994年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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キーワード | 意識 / 行動 / 不確実状況下での選択行動 / メタ選択 / 薬物投与の自覚効果 / 自己像認知 / メタ認知 / 文章産出過程 / 不確実状況下での実験手続 / 確実選択傾向 / メンタルモデル / ハト / 視覚系 / リスク選択 / 教示 / モデル構成 |
研究概要 |
1.行動分析からの意識性の検討・加齢と意識性の検討(不確実状況下における選択行動)(佐藤・坂上) ・若齢者では選択回数が多くなるほどリスクレス選択が増え、高齢者ではその逆となった。 ・異なる選択肢対の組を複数用意しその間の選択(メタ選択)を行なった結果、選択組間でも明確な選好が現れた。 ・メタ選択と個別の選択組内での選択との関係を分析し、選択間で、単一>複数≒混合という選好順が得られた。 2.生理指標による意識と行動の検討(渡辺) ・ハトの視覚誘発電位を用い、有意味な刺激と無意味な刺激での波形の相違を検討し、外線条体中心部において波形後期成分に顕著な刺激差を認めた。 ・ハトの視覚ニューロン活動の分析を行い、ウルストを検索部位としてPSHを分析した結果、hyperstriatum accessoriumとhyperstriatum dordaleの境界近傍において視覚応答ニューロンを同定できた。 ・薬物投与の自覚効果の研究ではラットを用いて酒類の弁別訓練を行ない、酒類によって自覚効果が異なり、特にテキ-ラは特殊な弁別刺激特性を持つことが分かった。 ・鏡を使った自己像認知の研究では、カラス、ブンチョウともに鏡像を社会的刺激として認知しており、「自己像」認知はないという結果が得られた。 ・脳波研究ではハトの自然睡眠と、麻酔薬、抗不安薬、睡眠薬を投与した時の周波数を分析し、ミタゾラム投与後に徐波の大幅な増加を認めた。 3.メタ認知と行動の制御の検討(伊東) ・装置操作方法学習において、操作手順の機械的記憶を求めた暗記群と手順の意味の概念的理解を求めた概念的理解群の間の相違について検討し、言語報告と課題遂行時間の双方においてメタ認知的方略教示が学習に影響を与えていることが示された。 ・認知過程の意識化とそれについてのフィードバックを中心とた説明文の作成技能の訓練プログラムを開発、実施し、訓練前後に書いた説明文の比較から、訓練の有効性が示された。
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