| 研究課題/領域番号 |
06401009
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| 研究種目 |
基盤研究(A)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 応募区分 | 一般 |
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| 研究分野 |
東洋史
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| 研究機関 | 東京都立大学 |
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研究代表者 |
佐竹 靖彦 東京都立大学, 人文学部, 教授 (90032698)
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| 研究分担者 |
木村 誠 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (40094263)
川口 勝康 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (30106596)
小谷 汪之 東京都立大学, 人文学部, 教授 (00086943)
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| 研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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| 研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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| 配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1994年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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| キーワード | 地割制度 / 灌漑 / フーリエ解析 / 井田法 / 華北 / 商鞅 / 水土保持 / 爵位 / 農村地割 / 都市地割 / 吐魯番 / 水利 / 中国 / インド / 朝鮮 / 井田地割 / 商鞅田制 / 吐魯番田制 / 畝間潅漑 / 二十等爵制 / 軍功制 / 軍事王制 / 都市形態 |
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| 研究概要 |
従来の地割制度の研究においては、地割そのものの概念が明かではなく、農耕のサイクルに応じて現われる臨時的な土地形状も、農耕のサイクルをこえて永続的に存続する土地形状も、もっぱらその形状にのみ注目して同一次元で捉えられてきた。これにたいして本研究においては、ヨーロッパやインド亜大陸のような雑穀小麦栽培地域に見られる一時的な耕地形状と東アジアに見られる永続的な耕地形状を区別して扱うことにより、とりわけ後者の場合の永続的な耕地形状の実現を必要としまたそれを可能とするような、社会関係の追求確定に新しい道を開いた。東アジアに見られる永続的な耕地形状は、さらに二種類の類型に分けられる。その第一は、水土保持と灌漑の要請によって、華北にみられる大規模で整形的な地割りであり、いまひとつは、もっぱら灌漑の要請によって華中、華南、朝鮮、日本等の水田水稲栽培地域に見られる小規模で不整形な地割りである。前者について本研究は、現代の大縮尺地図のフーリエ解析によって、これを本来の百畝すなわち百歩かける百歩の井田法の隔年休耕法による地割りを継承し、これを変革して、百歩かける三百歩の定耕地に変化させた商鞅の地割りに由来することを明かにするとともに、その地割りの基本は、本研究の代表者の佐竹靖彦が文献の面から論証した一辺333.72メートルと一致することを明かにした。このような整形的な地割りを社会的に造成する過程は同時にそれを指揮管理する国家に絶大な権限を付与し、ここにこの地帯を基盤する周、秦の王朝による周辺地域の征服と広範な地域の統一と言う事態が実現した。本研究においては、このような整形的な地割りを基盤とする国家的体制を爵位の制度として捉え、その実態を検証した。一方、本来小規模で不整形な地割りをもつ華中、華南、朝鮮、日本等の水田水稲栽培地域は、こうして被動的な状態に追い込まれたが、朝鮮、日本等の周辺諸民族においては、本来、その農法的要請からは実現するはずのない整形の地割りを、条里制として輸入することに成功し、このことがこれらの諸民族における早熟的な統一国家形成の基礎となった。
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