研究課題/領域番号 |
06402045
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
友澤 史紀 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50211404)
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研究分担者 |
野口 貴文 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80208321)
小谷 俊介 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30133101)
田才 晃 東京大学, 工学部, 助手 (40155057)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
16,100千円 (直接経費: 16,100千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1994年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
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キーワード | 鉄筋の腐食 / ひびわれ / 降伏点 / 付着 / 有限要素解析 / 梁部材 / 柱部材 / 炭素繊維シート / 鉄筋コンクリート部材 / 耐荷性能 / 変形性能 / 耐久設計 / 耐震診断 / 鉄筋コンクリート / 曲げ耐力 / 曲げせん断耐力 / 補強 / 降伏値 / 引張強度 / 付着強度 / 有限要素法 / 鉄筋コンクリート梁 / 曲げ試験 |
研究概要 |
鉄筋の腐食程度とRC構造部材の耐力性能との関係を定量的に把握するとともに、炭素繊維シートによる補強工法の鉄筋が腐食したRC構造部材への適用について検討した結果をまとめると以下のようになる。 1、有限要素解析の結果、鉄筋の腐食形態によってかぶりコンクリートのひびわれ方向は異なり、局部的な腐食ほどひびわれ発生に必要な腐食量が大きくなることがわかった。 2、孔食及び全面均一腐食それぞれについて、鉄筋の力学的性能を腐食減量率を変数として定量化し、有限要素解析に必要な鉄筋の構成則に導入するとともに規格降伏点を基準として鉄筋の許容腐食量を算定した。 3、鉄筋を数段階に腐食させて引抜き付着実験を行い、鉄筋腐食に伴う付着強度及び付着剛性の変化を腐食減量率を変数として定量化した。 4、上記2と3で求めた腐食鉄筋の構成則及び付着の構成則を用いて、鉄筋が腐食したRC梁の有限要素解析を行い、その結果を実際に鉄筋が腐食したRC梁の載荷実験結果と比較検討することによって腐食鉄筋及び付着の構成則の妥当性を検証した。 5.炭素繊維シートによる補強は、鉄筋が腐食したRC梁の曲げ・せん断耐力補強工法として有効であり、炭素繊維シートによる補強効果を決定する要因はシートの付着特性であるため、十分な定着を設けることによって梁の曲げ・せん断耐力および最大耐力時の変形能力が向上することを示した。 6.柱の帯筋の腐食減量率が30%を越えると横拘束効果はなくなり、腐食ひびわれによる付着破壊、かぶりコンクリートの剥落、帯筋破断による拘束効果の低下及び鉄筋自体の耐力低下によって柱の耐力は低下した。
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