研究課題/領域番号 |
06402059
|
研究種目 |
一般研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
富田 眞治 京都大学, 工学研究科, 教授 (40026323)
|
研究分担者 |
森 眞一郎 京都大学, 工学研究科, 助教授 (20243058)
中島 浩 京都大学, 工学研究科, 助教授 (10243057)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
29,600千円 (直接経費: 29,600千円)
1995年度: 14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
1994年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
|
キーワード | ボリューム・レンダリング / 可視化 / コンピュータ・グラフィクス / 並列処理 / 専用計算機 / 実時間処理 / 3次元メモリ / 遠近法 / ボリューム・レンタリング / コンピュータ・グラフィックス |
研究概要 |
平成6年度の研究成果を基に、ボリュームレンダリング専用並列計算機ReVolver/C40のプロトタイプの試作を行った。 ReVolver/C40は、レイキャスト、ピクセル計算、シューディングの3ステージでマクロパイプラインを構成する。各ステージ内では、それぞれの処理形態に応じ、並列処理あるいは細粒度パイプライン処理を行い、高速描画の要求に答える。 ReVolver/C40のグラフィックス機能の特徴としては、リアルタイム処理、遠近法による表示、半透明物体の表示、ボリューム・レイトレーシングなどがあげられるが、これらのグラフィックス性能を左右するのはピクセル計算ステージである。1つの視線と交わる全てのボクセルを競合なしにアクセスできるか否かが特に重要である。そこでReVolver/C40では、3重化されたボリュームメモリを採用し、かつ主軸方向でサンプリングする方式を採用することで、任意方向の視線に対して並列ボクセルアクセスを可能とした。 プリント基板設計時点での設計データに基づく見積では、ピクセル計算ステージをDSP(TMS320C40、50MHz)128台で構成した時の描画速度は、毎秒2.5枚となった。ReVolver/C40はスケーラビリティを持たせた構成を採っているので、DSP数に比例した高速描画が可能である。 一方、ReVolver/C40の要である3重化メモリは、容量が大き過ぎるという問題がある。そこで、単一メモリ構成でしかも視線上の並列ボクセルアクセスが可能なメモリ構成の研究を行った。これは視点からの視野角を54度以下に制限することで達成できる。科学技術計算や医療画像は広角で見る必要はないので、この方式も有効であると考えられる。
|