研究課題/領域番号 |
06403005
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
天埜 尭義 (天埜 堯義) 茨城大学, 理学部, 教授 (60037249)
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研究分担者 |
坪井 昌人 茨城大学, 理学部, 助教授 (10202186)
川口 健太郎 (川口 建太郎) 国立天文台, 電波天文学系, 助教授 (40158861)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
23,200千円 (直接経費: 23,200千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 20,800千円 (直接経費: 20,800千円)
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キーワード | 解離性再結合反応 / イオンビーム / 低温マトリックス / 赤外フーリエ分光 / サブミリ波分光 / 解離再結合反応 |
研究概要 |
実験装置は、イオン源、イオン光学系、質量分析計、イオン電子衝突室、低温マトリックス生成部分、および赤外フーリエ分光器・サブミリ波分光器より構成される。昨年度、開放型四重極質量分析計、低温マトリックス生成装置を赤外フーリエ分光器と組み合わせ、それらの性能テスト等予備的な実験を行った。第二年度(今年度)は、その成果のうえに立って、イオン生成用コロナ放電超音速ノズル、イオン選別用速度フィルターを製作し、特別に製作した真空容器中に設置した。これにより、実験装置の主要部分がほぼ完成した。ただし、低速電子ビーム源の製作およびそのテストが予定より遅れており最終テストをようやく開始した段階である。 解離性再結合反応分岐比を決定するためには、反応生成物の濃度を定量的に求める必要がある。特に、HNCの遷移モーメントは、HCNH+の解離性再結合反応生成物の定量に必須のデータである。上記実験装置製作と平行して、CH3CN、H2,Arの混合気体の直流放電によりHNCを生成し、赤外スペクトルの強度に現れるHerman-Wallis効果の測定からHNCの遷移モーメントを求めた。 一方、赤外分光法とともに解離性再結合反応生成物の同定・定量測定のために用いるサブミリ波用光源である後進波管(BWO)を設置し、その周波数安定度、出力特性、等を調べた。このBWOはロシア製で発振周波数は、670-870GHzである。解離性再結合反応分岐比の測定および反応機構そのものの解明は、従来、全くといってよいほど行われていなかったが、本研究により、解明への端緒が開けたということができよう。
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