研究課題/領域番号 |
06403024
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山本 尚 名古屋大学, 工学部, 教授 (10135311)
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研究分担者 |
斎藤 進 名古屋大学, 工学部, 助手 (90273268)
石原 一彰 名古屋大学, 工学部, 助手 (40221759)
柳澤 章 (柳沢 章) 名古屋大学, 工学部, 助教授 (60183117)
丸岡 啓二 名古屋大学, 工学部, 助教授 (20135304)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
33,100千円 (直接経費: 33,100千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1994年度: 24,900千円 (直接経費: 24,900千円)
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キーワード | ルイス酸型レセプター / アルミニウム反応剤 / デザイン型ルイス酸 / ルイス塩基 / 選択的有機合成 / 分子認識化学 / ルイス酸塩基複合体 / ルイス塩基複合体 / 有機アルミニウム / 複合体形成クロマトグラフィー |
研究概要 |
分子認識化学においては国内外を問わず非常に多くの研究者が活発な活動を行っており、化学、及び他の分野との境界領域で大きな地位を占めている。このことは、Cram、Lehnらが最近、クラウンエーテル等の人工酵素を用いる分子認識化学でノ-ベル賞を授与されたことからも明らかであろう。しかし、残念ながら、本研究の前段階では、レセプターと期質との水素結合を利用する分子認識化学がほとんどで、ルイス酸型レセプターを用いる配位結合に基づいた例はきわめて少なかった。また分子認識の基礎研究を実際的な合成反応の開発にまで完成させた例は皆無と言える。 本研究では従来の水素結合を利用した分子認識システムとは根本的に異なる独自の分子認識システム、すなわち有機金属反応剤のルイス酸としての性質に着目し、基質の官能基と金属との弱い分子間結合力を利用したルイス酸塩基複合体形成に基づく分子認識化学を開発し、広く有機化学に寄与することを目指して行われた。すなわち高度にかさだかい有機アルミニウム、チタン化合物等をルイス酸型人工酵素として用い、各種のカルボニル化合物、エーテル系化合物などをルイス塩基としてルイス酸塩基複合体形成による分子の選択的補足を試みた。これらの研究から得られてくるデータを基に、従来では得られなかった新たな選択性、反応性の獲得と共に、合理的な新規合成反応プロセスを開発することに成功した。
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