研究課題/領域番号 |
06404020
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡山 博人 東京大学, 医学部, 教授 (40111950)
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研究分担者 |
村上 浩士 東京大学, 医学部, 助手 (80262020)
神野 茂樹 東京大学, 医学部, 助手 (10251224)
永田 昭久 東京大学, 医学部, 講師 (50155933)
西村 哲治 東京大学, 医学部(医), 助手 (20156110)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
25,500千円 (直接経費: 25,500千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1994年度: 19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
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キーワード | 細胞周期 / 分裂酵母 / ORC / G1期 / S期 / edc2 / サイクリン / 分化 / チェックポイント機構 / 真核生物 / DNAポリメラーゼ / Cdc2キナーゼ / Cdc25フォスファターゼ / 哺乳動物 / cdk4 / ONAポリメラーゼα / 減数分裂 |
研究概要 |
細胞周期の分化の開始機構を解明するために、高等生物により類似した分裂酵母をモデル生物として研究を展開した。その結果、4種類の新規細胞分化開始制御因子と5種類の新規細胞周期開始因子を発見した。細胞分化には、高等生物まで広く保存されたHMGモチーフを持つSte11転写因子が必要である。この4種の新規分化制御因子は、Cyc17と名付けた細胞周期の開始制御にも関与したB型サイクリン、Phh1と名付けたストレスシグナルを伝達するMAPキナーゼ、窒素源枯渇のシグナル伝達に必須で哺乳動物まで広く保存されたRcd1タンパク因子、Nrd1と名付けた哺乳動物にもホモログがあるRNA結合タンパクで、いずれもSte11の発現ないしその活性を制御する因子である。これらの因子の発見によって、細胞分化の開始制御機構は哺乳動物まで広く保存されている可能性が浮かび上がった。 一方、5種類の新規細胞周期開始因子は、Res2と名付けた転写因子サブユニット,それと結合して働く二つの転写活性化サブユニット(Rep1,Rep2),この細胞周期開始転写複合体を活性化する新しいサイクリンPas1,複製開始点に結合してそれを活性化する複製開始前複合体に働くSpt1と名付けた新規因子である。これらの因子の発見によって、新たに2つの細胞周期開始制御点が判明した。一つは、Rep1/2の転写活性化サブユニットの発現が、栄養源と接合フェロモンのシグナルによって大きく制御されていること。2つは、Spt1が、この転写因子とは無関係にタンペクレベルで制御されていることである。Pas1はこれまで予想されていたG1期で働くCdc2キナーゼの非触媒サブユニットであることが分かった。
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