研究課題/領域番号 |
06404024
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
白井 俊一 順天堂大学, 医学部, 教授 (30115860)
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研究分担者 |
西村 裕之 桐蔭学園横浜大学, 工学部, 教授 (60189313)
鶴井 博理 順天堂大学, 医学部, 助手 (40217386)
広瀬 幸子 順天堂大学, 医学部, 助教授 (00127127)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
31,000千円 (直接経費: 31,000千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1995年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1994年度: 15,200千円 (直接経費: 15,200千円)
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キーワード | 遺伝子間相互作用 / 自己免疫疾患 / マイクロサテライト解析 / New Zealandマウス / SLE / 疾患感受性遺伝子 / 修飾遺伝子 / 多遺伝子疾患 / B-CLL / B1細胞 / MHCハプロタイプ / 自己免疫 / 遺伝子統御 / 自己抗体 / 抗リン脂質抗体症候群 / 抗カルヂオリピン抗体 / 抗血小板抗体 / 血小板減少症 / マイクロサテライトDNA解析 / Mott cell / ループス腎炎 / SLE(全身性エリテマトーデス) / SLE素因遺伝子 / トランスジェニックマウス / 自己免疫性血小板減少症 |
研究概要 |
全身性エリテマトーデス(SLE)は多彩な自己抗体と多様な病態の発現を特徴とする代表的自己免疫疾患である。しかし、各症例における病態の著しい多様性から、SLEは1つの疾患単位としてよりは症候群として位置づけようとする考えもある。にも拘らず、免疫学的並びに免疫病理学的観点からみると、SLEにはやはり一定の共通した異常が認められる。SLEの発症病理の理解には、この共通性と多様性の発現する機構の解明が必要不可欠と思われる。我々はこの点にアプローチすべく、NZB,(NZBxNZW)F1,(NZWxBXSB)F1マウスの各SLE症候についてマイクロサテライト解析法によるprogeny testingを行うとともに、congenic mouse strainsやtransgenic mouse strainsの樹立を通して、素因遺伝子数や染色体座位の推定、候補遺伝子の検索を行った。対象とした症候は、SLEに比較的共通な高免疫グロブリン血症やループス腎炎、比較的限られたSLEサブセットに現れる血小板減少症、自己免疫性溶血性貧血、抗リン脂質抗体症候群、B細胞性慢性リンパ性白血病(B-CLL)である。今回の研究を通して、SLE症候に共通する遺伝的素因の感受性遺伝子群や修飾遺伝子群については相当の進展がみられ、標的となる候補遺伝子の目標も狭められ、その免疫細胞における機能についても大凡の見当がつき、研究は最後の詰めの段階に達した。一方、多様性SLE症候に関してはその遺伝様式や遺伝子座の同定は出来たが、今尚その機能や遺伝子効果については不明な点が多い。特有の自己抗体産生を拘束するユニークなMHCクラスII分子とともに加算的に働く独立した感受性遺伝子の存在するところに特徴がある。今後、染色体座位から推定される候補遺伝子の解析や、マイクロサテライト-congenic系を用いたexon-trappingで予測される遺伝子について、免疫細胞レベル、固体レベルで調べていくことが必要と思われる。
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