研究課題/領域番号 |
06404026
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
斎藤 和雄 北海道大学, 医学部, 教授 (80000917)
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研究分担者 |
高倉 昌之 北海道大学, 医学部, 助手 (90241314)
斎藤 健 (齋藤 健) 北海道大学, 医学部, 講師 (40153811)
神山 昭男 北海道大学, 医学部, 助教授 (90215202)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
30,500千円 (直接経費: 30,500千円)
1996年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1995年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1994年度: 18,500千円 (直接経費: 18,500千円)
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キーワード | 微量元素 / 老化 / 脳 / 神経伝達機構 / 神経疾患 / 神経細胞 / シナプトゾーム / 高次神経活動 / 画像解析 / 神経回路網 / 神経伝達物質 |
研究概要 |
本研究は、脳の老化に伴って変動する老化関連微量元素に着目し、これらの中枢神経系における役割や他の老化指標との関連を明らかにすることによって、脳の老化機構の解明や老化の診断に役立てようとするものである。本研究で得られた成果は、下記のごとくである。 1.脳内微量元素の動態を把握するための新手法の開発 (1)脳試料の微量元素分析に最適なICP-MSによる多元素同時測定法を開発した。 (2)微量元素分析に適した神経シナプスの分離法を開発し、ラット神経シナプス中の微量元素濃度を明らかにした。 (3)マイクロダイアリシス法を応用し、神経シナプスからの微量元素放出量の測定法を開発した。 (4)微量元素分析に適した神経細胞およびグリア細胞の分離法を開発し、神経細胞、グリア細胞中の微量元素濃度を明らかにした。 2.老化関連微量元素の動態の解明 (1)ヒトおよびラット脳内微量元素の加齢に伴う変動を検討し、脳内ルビジウム、亜鉛濃度などが加齢に伴い減少すること、逆に銅濃度が上昇することなど、老化関連微量元素の動態を明らかにした。 (2)老化促進モデルマウス(SAM)の加齢に伴う脳内微量元素および神経伝達物質の変動を検討し、年齢依存性の脳内微量元素代謝異常が存在することを明らかにし、SAMの老化促進に微量元素が関与していることを明らかにした。 (3)先天性銅代謝異常ラット(LECラット)の加齢に伴う脳内微量元素および神経伝達物質の変動を検討し、LECラットには、年齢依存性の脳内微量元素代謝異常および脳内神経伝達物質代謝異常が存在することを明らかにした。
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