研究課題/領域番号 |
06404048
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田川 泰 (1995-1997) 長崎大学, 医療技術短期大学部, 教授 (20206907)
富田 正雄 (1994) 長崎大学, 医学部, 教授 (70039808)
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研究分担者 |
岡 忠之 長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (30213911)
綾部 公懿 長崎大学, 医学部, 教授 (60128147)
赤嶺 晋治 長崎大学, 医学部, 助手 (30264245)
田川 泰 長崎大学, 医学部, 講師 (20206907)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
25,400千円 (直接経費: 25,400千円)
1997年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1994年度: 17,300千円 (直接経費: 17,300千円)
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キーワード | 家族性肺癌 / 肺癌感受性遺伝子 / 若年者肺癌 / マイクロサテライト解析 / 複製エラー / ミスマッチ修復遺伝子 / 肺癌多発家系 / replication error / h MSH3遺伝子 / Transforming Growth Factor β typeII / BAX遺伝子 / Comparative genomic hybridization / Cancer family syndrome / 非小細胞肺癌 / p53 mutation / 3番染色体 / 9番染色体 / 17番染色体 / 2番染色体 / replication error phenotype / 肺癌 / Cancer Family Syndrome |
研究概要 |
肺癌を中心とした四世代87人を追跡調査した。三世代にわたる家族集積肺癌の13人はすべて肺腺癌で、世代による若返りと多発癌症例も含まれ、本家系は遺伝性素因を有する肺癌家系と考えられた。まず、5症例7腫瘍において細胞生物学的解析をおこなった。FISH法によると6腫瘍で17番染色体数的異常を認めたが、癌DNA量では7腫瘍のすべてにおいてDNA diploidyを示した。このことより、本家系は広範囲の染色体数的異常を生じていないと考えた。つぎに、非小細胞性肺癌で高頻度の異常が指摘されている癌遺伝子のK-rasと癌抑制遺伝子のp53とp16について検討した。検体は6症例の肺癌組織9検体と正常組織9検体、末梢血リンパ球4検体を利用した。これらの癌遺伝子や癌抑制遺伝子の胚細胞変異および体細胞変異は認められず、本家系の肺癌の発生とは関係なかった。さらに、5症例9腫瘍について、3番染色体短腕と9番染色体短腕のマイクロサテライト解析をおこなった。LOHでは3p21.3-22で40%、3p23で33%、9p21で60%に認められたが、すべての症例における共通欠失領域はなかった。しかし、注目すべきことにRERでは88%と高頻度に認められ、本家系の肺癌発生に重要な役割を演じていた。そこで、ミスマッチ修復遺伝子の検索をおこなった。しかし、hMSHとhMLH1遺伝子のLOHは認められず、hMSH3遺伝子の変異もなかった。また、TGFβRII遺伝子とBAX遺伝子の反復配列にも異常がなかった。最近、1人の新鮮肺癌組織と正常組織を入手できCGH法を施行した。肺癌組織ではGainが11q,12qで、Lossが1p12-31,6q12-qter,9p12-pter,13q12-qterで認められた。正常組織にはこれらの異常を認めなかった。さらに、17症例の若年者肺癌について同様の分子生物学的検討を加えたが、本家系と異なり3p,9pのLOHやRERは低頻度で、hMSH3,TGFβRII,BAX遺伝子の異常も認められなかった。
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