研究課題/領域番号 |
06404076
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
桐野 豊 東京大学, 薬学部, 教授 (10012668)
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研究分担者 |
得丸 博史 東京大学, 薬学部, 助手 (70262160)
川原 茂敬 東京大学, 薬学部, 助手 (10204752)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
27,900千円 (直接経費: 27,900千円)
1995年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1994年度: 20,500千円 (直接経費: 20,500千円)
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キーワード | シビレエイ電気器官 / シナプトソーム / カルシウムチャネル / アセチルコリン / cDNAライブラリー / シナプトソーム内カルシウム / 抗体カラムクロマトグラフィー |
研究概要 |
1.シビレエイのelectromotor neuronのCaチャネルのクローニング 日本産シビレエイ(Narke japonica)の電気葉を用いてRT-PCRを行い、L型及びN型の電位依存性カルシウムチャネルと思われる部分シークエンスを得、その配列を明らかにした。 2.シビレエイ電気器官神経終末のCaチャネルの電気生理学的特徴づけのための実験系の確立 シビレエイ電気器官神経終末のCaチャネルの電気生理学的特徴づけを行なうために脂質平面膜法による実験系を確立した。テトラヒメナの繊毛膜ベシクルをサンプルとして予備実験を行なったところ、シングルチャネルコンダクタンスが約73pSの電位依存性アニオンチャネルが検出された。 3.シビレエイ電気器官シナプトソーム及びシナプス小胞膜のリン脂質非対称分布の測定 シナプトソーム膜及びシナプス小胞膜のリン脂質の非対称分布を測定した結果、両者ともに、細胞質側のリ-フレットにホスファチジルセリン(PS)が多く存在する事が明らかとなった。 4.シビレエイ電気器官シナプトソームからのアセチルコリン遊離に対するアデノシンの作用とその作用機構 シナプトソームからのアセチルコリン遊離に対するアデノシンの作用を調べた結果、アデノシンA1受容体を介して遊離の抑制が、A2受容体を介して増強がおこることが明らかとなった。さらにこの作用機構が、A1受容体の活性化によるN型Caチャネルの阻害及びA2受容体を介したP型Caチャネルの活性化であることが明らかとなった。
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