研究課題/領域番号 |
06404083
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 京都大学 (1995) 岡崎国立共同研究機構 (1994) |
研究代表者 |
月田 承一郎 京都大学, 医学研究科, 教授 (50155347)
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研究分担者 |
米村 重信 京都大学, 医学研究科, 講師 (60192811)
伊藤 雅彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (70270486)
永渕 昭良 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (80218023)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
26,100千円 (直接経費: 26,100千円)
1995年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1994年度: 20,100千円 (直接経費: 20,100千円)
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キーワード | カドヘリン / ラディキシン / エズリン / モエシン / カテニン / ZO-1 / オクルディン / クローディン / αカテニン / Z0-1 / ノックアウト / 相同組換え / ES細胞 / 上皮細胞 / ERM蛋白質 / βカテニン |
研究概要 |
当初計画した遺伝子のうち、オクルディンとモエシンの遺伝子のノックアウトに成功した。 前者は細胞レベルで、後者は個体レベルで解析を進めた。 【オクルディンのノックアウト細胞の解析】 オクルディンの遺伝子を2つともES細胞において破壊し、その細胞を上皮細胞に分化させた。オクルディンの蛋白質は予想通りなくなっていたが、オクルディンがなくても、極性を持った上皮細胞ができること、さらには、よく発達したタイトジャンクションが形成されるという予想外が結果が得られた。以上のことは、オクルディン以外にも、タイトジャンクションを形成する膜蛋白質が存在することを決定的に証明しており、タイトジャンクションの分子生物学に新しい局面を開いた。 【モエシンのノックアウトマウスの解析】 モエシン遺伝子は、X染色体上に存在するが、この遺伝子を相同組み換えにより破壊し、そのES細胞を用いた胚操作により、ミエシンを欠失するマウスの形成を試みた。 これまで主張されてきたモエシンの重要性からは想像できなかったことであるが、モエシン欠失マウスは正常に生まれ、正常に成長した。考えられる限りの検索をおこなったが、異常は発見されなかった。 モエシンには、よく似た蛋白質としてエズリンとラディキシンが知られているが、これらが、完全に機能的に重複している可能性が考えられた。
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