研究課題/領域番号 |
06451002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松永 澄夫 (1996) 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30097282)
坂部 恵 (1994-1995) 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30012503)
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研究分担者 |
下野 正俊 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (70262053)
高橋 克也 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (50251377)
一ノ瀬 正樹 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (20232407)
高山 守 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20121460)
天野 正幸 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40107173)
松永 澄夫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30097282)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 存在論 / 言語論 / 行為 / 生命 / 人格 / 対語 / 知識の所有 / 解釈学 / 行為論 / 組織 / 制度 / 共同体 / 実在論 / ドイツ観念論 / 実存思想 / 記号論 / 弁論術 / 悪 / 応報 |
研究概要 |
本研究は、いわゆる「言語論的転回」以後の状況における存在論の可能性を探ろうとするものであった。そのためには、言語理論と人間の諸活動との実在的な絆を回復することが必要であり、この要求を実現するために我々は、行為についての諸理論という回り道をしながら存在論と言語論の可能的交錯を模索するという方法をとった。 実際に、歴史的、および体系的な見地から以下のような成果を上げることができた。 歴史的探求:天野はプラトンの対話篇の方法についての再解釈を行い、対話と人間の探求行為との関係に光を当てた。高山は、シェリングの哲学における「永遠性」という概念の今日的な意義について考察した。下野は、カント『純粋理性批判』の認識論が学の歴史性についてのカントの見解からいかに構造上の規定を受けているかを示した。 体系的見地からの探求:松永は、生物学者との共同作業も経つつ、生命を理解するための分析的ではない、総合的な方法の可能性について、哲学的な見地からの基礎付けを行った。一ノ瀬は、知識についてその客観性や意味内容の面からではなく、所有され、時間的変動に晒されるという側面から論じる可能性を提示した。高橋は、意志の自由という古典的な問題について、単なる行為論からではなく、人格についての解釈学的・存在論的な見地から論じうるし、論ずべきであることを示した。
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