研究課題/領域番号 |
06451019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
利島 保 広島大学, 教育学部, 教授 (20033566)
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研究分担者 |
赤井 俊幸 広島大学, 教育学部, 助手 (60284139)
吉田 弘司 比治山大学, 現代文化学部, 助教授 (00243527)
中邑 賢龍 香川大学, 教育学部, 助教授 (70172400)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | パーソナルコンピュータ / 神経心理学的評価 / 認知障害 / 認知的リハビリテーション / 脳損傷 / 脳性麻痺 |
研究概要 |
本研究は、マイクロコンピュータによる認知検査の開発を目的として、脳損傷の発生機序が異なる脳血管障害者と脳性麻痺患者の二群を対象に、それぞれ独立に認知障害特性を研究した。本年度、脳血管障害者については、初期視覚処理及び作業記憶の障害特性を評価する課題を作成し、この課題の神経心理学的評価について検討した。この課題は,親密性の高い具体物の描画刺激の分割部分をパーソナルコンピュータにより継時呈示し、その全体像が呈示終了後に、何であったかを被験者に同定させるもので、CTとMRIにより損傷部位を特定した右半球及び左半球脳損傷の二群と健常成人群に対し実施した。その結果、部分を継時呈示された刺激の同定が両脳損傷群には困難で、両群とも時間的、空間的統合の障害が作業記憶機構に認められること、特に、右半球損傷群は初期視覚処理機構の障害も併発する可能性が認められた。従って、これらの脳損傷群に視覚刺激を認知させるためには、呈示時間を長くして探索させる機能訓練をする必要があることも示唆された。また、脳性麻痺患者群の研究では、コンピュータを通して認知検査をする際には、安定した残存機能の検出とその残存機能に適した反応入力センサーのフィッティングを必要とすることが明らかにされ、これらのセンサーを活用することで、脳性麻痺患者の認知障害の特性が評価されるばかりでなく、残存機能を通して彼等のバリアフリーを実現するパーソナルコンピュータの活用を機能訓練として取り入れることの重要性が示唆された。
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