研究課題/領域番号 |
06451025
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
|
研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
三宅 和夫 放送大学, 教養学部, 教授 (70000627)
|
研究分担者 |
氏家 達夫 福島大学, 生涯学習教育研究センター, 助教授 (00168684)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 情緒表出 / 情緒的コミュニケーション / 母子相互作用 |
研究概要 |
1。5ヵ月児と母親の日常の家庭場面における相互交渉を情緒的コミュニケーションの視点から分析検討した。とくに児のポジィティブ・ネガティブ・ニュートラルのそれぞれの情緒表出に対する母親の応答に現れる情緒表出を中心に検討した。対象は40組の母子で児は男女半数ずつで、第1子・第2子も半数ずつであり、すべて核家族の母子であった。分析は60分間の相互交渉を記録したビデオテープについてなされた。その結果を先行研究でわれわれが米国の20組の母子を対象として観察した資料を分析した結果と対照させてみたところ日本の母親のほうが児に対しての応答に現れる情緒の種類が少ないこと、また児のポジィティブ・ネガティブのそれぞれの情緒表出に対する応答の割合が少ないことがわかった。 2.11ヵ月児41名を対象に怒り・恐れを誘発させるためそれぞれに腕の抑制・吠えるゴリラの面の提示という状況を設定し児の反応を分析検討した。状況と反応に対応関係が認められたが、それは児のネガティブな感情状態と何らかの対応があると考えられる。口の形態を10種に分類することによって分析したが、今後眉・鼻についても分析したい。 3.2。の児のうち21名について怒り・恐れ・驚きを誘発させる状況を設定し児の情緒表出パタンの個人差を検討するとともに、米国の協力者による同数の児についての同一の実験で得られた結果と対照させて文化差の有無を検討した。個人差についてはかなり大きいことが明らかになった。一方若干の文化差が見られたので、母親面接の結果と対照させて検討したところ先行経験が児の上のような状況における感情状態のコーピング行動に影響していることが推測された。
|