研究課題/領域番号 |
06451029
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 北海道大学 (1995-1996) 北海道教育大学 (1994) |
研究代表者 |
小内 透 北海道大学, 教育学部, 助教授 (80177253)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 産業の高度化 / 階級 / 階層 / 階級階層 / 外国人労働者 / 広域行政 |
研究概要 |
1.本研究では、産業の高度化が進む工業集積地域を対象にして、産業基盤の変化に伴う階級階層構造の再編のあり方を実証的に明らかにした。具体的には、自動車、電機、繊維等の諸産業が発達し、近年先端産業を始めとする多くの企業が進出している群馬県東毛地域・栃木県両毛地域の主要な行政機関と当該地域の中核に位置する群馬県太田市の地域住民、事業所を対象にした調査研究を行った。 2.その結果、太田市に立地する企業は当市だけでなく東毛地域・両毛地域に位置する多くの市町村に下請け・関連企業のネットワークを形成し、太田市に立地する企業の従業員も東毛地域・両毛地域の市町村に在住する地域住民から構成されていること、反面、隣接する大泉町の大企業を中心に東毛地域・両毛地域に属する他の市町村の事業所に通勤する太田市民も数多く存在することなどがわかった。それに伴って、行政の側でも両地域を含めた各種の広域行政機関、公共施設の共通利用のシステムを形成してきている。 3.産業の高度化は新たな住民の流入によって住民の階級・階層構成をも変化させている。そのうち、当地域に大きなインパクトを与えているのは単純労働力としての外国人労働者と大企業の経営管理職層である。前者が階級階層構成の最底辺、後者が最上層を構成する形で階級階層構成それ自体を従来よりも格差の大きいものに変えてきている。しかも、前者の大量流入によって群馬県に全国初の外国人に対する医療制度が創設され、後者の流入が伝統的な高校の「レベル」を急速に高め、地元子弟が伝統的な高校へ入りにくくなる事態を生み出している。 4.こうして、産業の高度化によって様々な「空間」の拡大と住民の階級階層構成の変化やそれに伴う高校教育の再編が進んでいることが明らかになった。
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