研究課題/領域番号 |
06451091
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学・音声学
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
小松 英輔 学習院大学, 文学部・フランス文学科, 教授 (10146318)
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研究分担者 |
松沢 和宏 名古屋大学, 文学部・フランス文学科, 助教授 (30219422)
下宮 忠雄 学習院大学, 文学部・ドイツ文学科, 教授 (90101592)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | マイクロフィルム撮影 / ソシュール研究 / 研究成果の海外発信 / ソシュールの自筆原稿 / マイクロフィルムの整理と公開 / ソシュール / ソシュール自筆原稿 / Saussure / Husser1 / 構造主義 / 人文科学研究の国際化 |
研究概要 |
この研究の出発点は、言語学習ソシュールの残した自筆原稿や学生の講義ノートで研究者自身がマイクロフィルム撮影し、そこから研究することであった。この段階で我々が実証したことは、マイクロフィルムは専門の技術者にその作製をまかせるより、研究者が自分で影写した方がはるかに安価で上質のものができるということであった。次の段階でこれを全国の研究者に公開した。そのためにマイクロフィルムを長巻のままとせず、帰国して紙に定着させ、整理した上で、分類目録を発行して検索しやすくした。その結果、この資料集から多くの論文や著書が生れた。この研究に対して、日本国内から幾つかの反応があった。その一つは日本人が外国の文化に対してこういうことをやるのは、研究者として謙虚さに欠けるという批判、また、純粋に、資料を提供するという目的でやればいいのに、君の書いた英語版の序文は討論家気取りである等。 自分自身の著わした著書は外国でも幾つかの書許の対象になったが、日本国内では、大学院の教科書にも使われるようになった(例、名古屋大学、大学院)同書の英訳版は補遺を伴って全三巻として英国のパ-ガモン書店より発行された(二巻まで既刊)。欧文研究誌FENESTRAはこれらの研究の成果を海外に発信するために企画された。ソシュールの『一般言語学講義』は言語学の「原論」であり、また他の多くの分野の人々に刺激を与えている。この研究誌の発行を通じて、多くの全国の研究者とネットワークを作った。
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