研究課題/領域番号 |
06451120
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高橋 康夫 京都大学, 工学部, 教授 (60026284)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 中世 / 村堂 / 町堂 / 惣堂 / 寄合 |
研究概要 |
本年度は、「雑談(ぞうたん)」の場を研究した。 (1)室町殿における「雑談」の場-将軍義教と「雑談」-に関する研究においては、義教の三条坊門殿や室町殿には、義教がしばしば渡御し、そこで家臣たちと「雑談」に時をすごした場所「壇所」があったこと、壇所とは、将軍自身やその居所を守護するために北斗法などを修する道場として設けられた施設であり、将軍御所において大きな意味をもっていたこと、この壇所が将軍義教にとって日常の雑談の空間なのであり、おそらくは唯一の雑談の場であったことを指摘に、このような場が成り立ちえたのは、おそらく壇所自体の備える場の性格によるものであったことや、壇所が仏事・祈祷の場、つまり宗教的な場として世間を超越した空間とみなされていたこと、また壇所が義教個人に深くかかわる施設であったことなどの理由を想定した。壇所は、室町幕府の体制確立期において、私的にも公的にも重要な雑談と寄合の場となったことを明らかにした。 (2)都市における「雑談」の場-茶屋の成立と発展-に関する研究においては、これまでの筆者の研究を踏まえ、室町時代の早い時期から、全国的に庶民の「雑談」の場として茶屋が広く成立していたことを指摘した。 (3)寄合の場に関する参考文献・資料・史料・指図・絵画資料を収集、それらをパソコンに入力し、研究支援データベースを構築した。
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