| 研究課題/領域番号 |
06451122
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(B)
|
| 配分区分 | 補助金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 研究分野 |
林学
|
|---|
| 研究機関 | 筑波大学 |
|---|
研究代表者 |
熊崎 実 筑波大学, 農林学系, 教授 (00215021)
|
|---|
| 研究分担者 |
増田 美砂 筑波大学, 農林学系, 助教授 (70192747)
成田 雅美 筑波大学, 農林学系, 助教授 (30164502)
荒谷 明日児 日本木材総合情報センター, 主任研究員
金 才賢 日本学術振興会, 特別研究員
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
| 研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
| 配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1996年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
|---|
| キーワード | 日本 / 韓国 / 東南アジア / 熱帯材 / 木材貿易 / 商社 / 木質パネル / 日韓競合関係 / 熱帯材貿易構造 / 木材消費構造 / 木材輸入相手国 / 国内森林資源状況 / 経済構造 / 南洋材 / 森林開発 |
|---|
| 研究概要 |
世界の木材生産、木材貿易の構造は90年代に入って大きく変化している。すなわち、丸太貿易の減少と天然林材から人工林材への移行、生産国における高付加価値化にともなう製品貿易の増加、中でも木質パネル貿易の増加といった傾向が見られる。こうした木材貿易をめぐる世界的な動きは、アジアの主要木材輸入国である日本および韓国においても、様々な変化をもたらしている。しかしその変化の幅は、それぞれ国の木材需要構造、木材消費量、木材産業構造などによって異なる。
日本の主な木材需要が木造住宅の構造材であるのに対し、韓国は建築仮設・内装材、家具である。そのため世界的な木材貿易構造の変化によって、日本は高付加価値の製品輸入に大きく転換したのに対し、韓国では比較的低等級の丸太輸入量が依然として大きな割合を占めている。また熱帯林資源の急速な量的・質的減少にともなって、両国とも天然林材から人工林材の輸入へと移行し、さらに輸入相手国の多元化や、合板の代替品でもある木質ボード類の輸入または生産の拡大がすすんでいる。これらの共通点をもちつつも、両国の木材需要構造、木材輸入規模、木材産業構造による対応の差が見られる。例えば、日本においては合板輸入の代替品として木質ボード類の輸入が増加しているのに対し、韓国では木材産業の中で家具産業がかなり重要な位置を占めているため、ボード産業の拡大はまだ模索中である。
全体的な動きとしては、日韓ともに木材輸入における熱帯材への依存がますます減っており、特に熱帯産丸太の輸入量は急激に減少している。こうした動きの中で、熱帯材輸入資本についてみられる他地域への移動、丸太輸入から製品輸入への転換といった傾向は、今後さらに強まるものと予測される。なお、日韓における熱帯材輸入の減少に対し、中国の輸入量は逆に増加している。
|
