研究課題/領域番号 |
06451164
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
小松原 明哲 金沢工業大学, 工学部, 教授 (80178368)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1996年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | グループウェア / ヒューマンインタフェース / 認知人間工学 / テレビ通信システム / グループウエア |
研究概要 |
テレビ通信システムのユーザインタフェイスの設計基準を、認知人間工学の立場から明らかとするために、テレビ通信システムシミュレータを用いて、人間のコミニケーション時の認知行動を解析した。 平成8年度は、研究期間の最終年度として、平成7年度までの実験の実験成果の考察、取りまとめを行った。そして、計測自動制御学会ヒューマンインタフェイスシンポジウムにおいて、成果発表を行った。 一連の研究において得られた成果を取りまとめると、次の通りである。 ○顔提示画面サイズ、視線一致性などの外形的インタフェイス条件により、会話頻度、発話特質などが大きく影響を受ける。ただし会話参加者の事前親密度、交わされる話題の特質により、相手方顔画面提示条件への要求内容は、異なる。 ○相手方の顔画面の注視率は概して低く、作業画面の注視率が高い。しかし、自分の意思を表明する場合や、相手の意思を確認する場合など、情緒的コミュニケーションがなされる場合には、相手の表情が読み取れないと、不安感がつのり、円滑なコミュニケーションがなされない。 これらの結果をもとにすると、テレビ通信システムでは、言外の情報伝達に、相手方の顔提示が必要となり、その言外情報伝達が、会議への参加を促すといえ、インタフェイス条件の良否が、そのコミュニケーション性に大きな影響を与えるといえた。ただし、事前親密度、交わされる話題の特質という前提により、その影響度は異なると見られたことから、これらの前提条件が定まらないと、インタフェイス条件の適当設計値は定まらないといえた。
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