研究課題/領域番号 |
06452017
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
数学一般(含確率論・統計数学)
|
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
伊藤 雄二 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90112987)
|
研究分担者 |
塩川 宇賢 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (00015835)
前田 吉昭 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40101076)
榎本 彦衛 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (00011669)
田中 洋 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (70011468)
仲田 均 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (40118980)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1995年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1994年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
|
キーワード | II∞型及びIII型エルゴード的変換 / ラドン.ニコディム・コサイクル / 整数集合Zの直和分解 / exhanstive weably wandering seq / 多重再帰定理 / cntting and stacking構成法 / 符号別のComplexity / 剛性定理 / II_∞型及びIII型エルゴード変換 / ラドン・ニコディム・コサイクル / exhaustive weakly wandering seq. / 多重再帰性 / cutting and stacking構成法 / 符号列のComplexity / II_∞型エルゴード変換 / Zの直和分解 / Gauss数体上の連分数近似 / 3次元ビリヤードの符号列 / 量子的エルゴード性 / ブラウン媒質内の拡散過程 / 自己相似過程 / 局所誘導方程式 |
研究概要 |
本研究では、エルゴード理論、確率論、関数解析、解析数論、組合せ理論、微分幾何学等の研究者によって、エルゴード理論及び関連する諸分野のさまざまな問題について研究が行われ、多くの成果が挙げられた。 1.エルゴード理論自身については、主として有限な不変測度を持たないエルゴード的変換(いわゆるII∞型及びIII型変換)に特有な性質の考察が、行われ、これ等の変換の分類問題に有効な手がかりを与えることが試みられた。特に変換に付随するラドン・ニュディムコサイクルの漸近的挙動が調べられ、その如何に依って変換がσ有限な無限不変測度を持つか(II∞型)か否か(III型)を判定出来ることが示された。又、この種の変換の分類の不変量として現われるexhanstive weakly wandering sequenceと整数集合Zの直和分解Z=A【symmetry】Bとの関連が明らかにされ、対応する変換のエルゴード論的性質から分解の因子A, Bの数論的特徴づけが出来ることや、異った分解に対応して、同型にはならないII∞型変換の例が多数作れることが示された。更に、cutting & stackingの方法に依って、異ったレベルの多重再帰性を持つII∞型変換の例が構成出来ることが示されるとともに、多重再帰性とKakutani-Parryの意味での変換のindexとの関係が明らかにされた。 2.その他の分野との関連では、3次元ビリヤードのモデルから得られる符号列のcomplexityがn^2+n+1で与えられることが示され、又、数論的量子カオスの問題に関連して、双曲型3次元多様体上のラプラシァンの萬散スペクトルに対応する固有関数のL^<∞2>ノルムに関するシャープな漸近評価が与えられた。更に、離散群の多様体上の作用に関する種々の剛性定理が、エルゴード論及び確率論の手法を用いて、統一的に証明出来ることが示された。その他の結果については、別刷研究成果報告書に記載してある。
|