研究課題/領域番号 |
06452120
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
表面界面物性
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小林 猛 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (80153617)
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研究分担者 |
藤井 龍彦 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (40238530)
作田 健 大阪大学, 基礎工学部, 講師 (70221273)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 超格子 / 酸化物 / 強誘電体 / レーザーアブレーション / 赤外吸収 / LOフォノン / ゾーンフォールド / 誘電体 / アブレーション / ゾ-ソフォールド |
研究概要 |
本研究ではエキシマ・レーザーアブレーションを用いて、酸化物誘電体の超格子を作製準備し、そこにおいて超格子に固有のゾーンフォールドを確認・研究することを目的にしている。 対象の材料は前兆形強誘電体である。これを選択している理由は以下のようで、本研究における非常に重要なポイントである。結晶の格子システムを人工設計して超格子化することにより、前兆形のものを正規強誘電体に変質できる可能性が有るわけで、これが実現すれば、誘電体材料の設計に大きな自由度が生まれるからである。 さて、レーザーアブレーションを行う上で、致命的な問題が一つあった。それはドロップレット問題である。この解決にまず当たった。アブレーション粒子の飛行挙動を解析する中から、粒子の拡散流を積極利用することで問題が完全解決できる、という新しい概念が生まれた。この概念に立って誕生した新しい薄膜成長方法が“エクリプス・レーザーアブレーション法"である。この効果は実に絶大であって、以降、ドロップレットは議論の対象から完全にはずせるようになった。 薄膜成長した材料はSrTiO3,BaTiO3,BiSrTiOなどで、それらを交互に多重積層した超格子の試作を進めた。FTIR共鳴吸収スペクトルに目指すゾーンフォールドの信号を僅かに見れるようになったのは成果であろう。今後の進展の期待していただきたい。
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