研究課題/領域番号 |
06452170
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
設計工学・機械要素・トライボロジー
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研究機関 | 福山大学 |
研究代表者 |
野西 利次 (1995) 福山大学, 工学部, 助教授 (10237860)
寺内 喜男 (1994) 福山大学, 工学部, 教授 (70034296)
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研究分担者 |
野西 利次 福山大学, 工学部, 助教授 (10237860)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 平歯車 / 油膜厚さ / 光干渉法 / 弾性流体潤滑 / 油温上昇 / 平歯車潤滑油膜厚さ / 非ニュートン流粘性理論 / スキーズ作用 / 振動発生機 |
研究概要 |
サファイア板をラック歯面に見立てて実際の歯車と接触させて、歯車とラックのかみあいにおける弾性流体潤滑油膜を光干渉法により観察した。その結果、次の結論を得た。 1 歯車歯面上の弾性流体潤滑油膜にも中央部油膜厚さが一定になること、出口域に最小油膜厚さが存在することなどの弾性流体潤滑の特徴を確認することができた。 2 低速で歯車がかみあう場合には、中央部油膜厚さと最小油膜厚さの測定値は理論値とほぼ一致することが認められ、従来の歯車歯面の油膜厚さ計算法で十分正確な油膜厚さが求まることがわかった。 3 歯車の回転数が増すと、歯先において最小油膜厚さと中央部油膜厚さの測定値はともに理論値よりも小さな値となること、また荷重の増加にともないその傾向は強くなり測定値と理論値との比率が減少することが認められた。 4 ピッチ点においては、油膜厚さ測定値と理論値は歯車の回転数が増加しても一致した。 4 潤滑油温度が高くなると、油膜厚さ測定値と理論値との差は減少した。6 アイリング粘性を考慮して、せん断発熱による温度上昇の近似計算を行って、最小油膜厚さ測定値とDowson-Hamrockの式による理論値の比と温度上昇との関係を調べると、両者には高い相関が認められ、油温上昇を計算すれば歯面における最小油膜厚さを推定できることがわかった。
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