研究課題/領域番号 |
06452323
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
隅山 兼治 (隅山 謙治) 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (70101243)
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研究分担者 |
今野 豊彦 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (90260447)
櫻井 雅樹 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (80235225)
柴田 薫 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (60183836)
神山 智明 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (90005926)
鈴木 謙爾 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (10005861)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | メカニカルミリング / リーチング / 超音波粉砕 / 非平衡相 / 金属微粒子 / 磁性 / 水酸化ゲル / 熱分析 / 非平衡微粒子 / 強磁性体 / EXAFS / メカニカル・アロイング / 遷移金属合金 / 希土類金属合金 |
研究概要 |
本研究では、メカニカルミリングと化学反応の複合プロセスを用い、各プロセス単独では達成できないナノスケールの非平衡金属・化合物微粒子を創製することをめざした。その結果の要約は次の通りである。 (1)メカニカルミリング・リーチング複合プロセス メカニカルミリング(機械的粉砕・こね合わせ)法を用い、非平衡前駆体bcc Ni-Al、α Mn-Al、bcc Ru-Al、bcc Ni-Fe-Al、bcc Cu-Fe-Al合金粉砕を作製した後、アルカリ溶液でAlをリーチング(浸出)した。X線回折によれば、非平衡構造が維持されているが、Cu-Fe微粒子にはbcc相と酸化物(Fe0)が共存している。示査熱分析により非平衡相から平衡相へ相変化することを確認した。磁気測定によれば、bcc Ni、bcc Ruは常磁性、α-Mn、bcc Ni-Fe (25at%Fe)は強磁性を示し、非平衡金属合金ナノ微粒子が作製できことが明らかになった。 (2)機械的エネルギー付加による化学溶液の分解過程の促進 超音波粉砕機を用い、カルボニルFe化合物を分解してFe微粒子を作製することを試みた。X線回折によれば、Fe微粒子はアモルファス構造を有し、磁気測定によれば、微粒子の磁化は非常に小さい。化学分析の結果、酸素が検出されカルボニルFe化合物の分解が不十分であることを示唆している。 (3)メカニカルミリングによる混合ゲル溶液の均質化 Al_2O_3とTiO_2水酸化物の混合ゲル溶液をメカニカルミリングした後、Al核のNMR、Ti-Ka吸収端のEXAFSを測定した。ナイトシフト、吸収端の変化よりAl-O-Tiの結合が促進されることが明らかになった。 尚、上記(1)、(3)に関して、以下のような興味ある成果が得られているが、(2)については、今後プロセスの改良を行う必要がある。
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