研究課題/領域番号 |
06452371
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
林 静夫 九州大学, 熱帯農学研究センター, 助教授 (00038316)
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研究分担者 |
脇水 健次 九州大学, 農学部, 助手 (00240903)
平松 和昭 九州大学, 農学部, 助手 (10199094)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1995年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1994年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 干ばつ / 渇水 / 水不足 / 期間降水量 / 少雨 / 水文気象 / 水分気象 / Depth-Duration 特性 / Depth-Area 特性 / 水管理 |
研究概要 |
干ばつや渇水をはじめ各種用水の合理的運用には、降水量の長期予測が必要であるが、現在、予測のための物理モデルはもとより、確率モデルも十分確立されていない。本研究では、少雨の出現の仕方を統計的に考慮し、過去の降水系列から少雨出現の特徴を見いだし、少雨の確率的予測法を検討した。わが国の降水量の変動特性を知るため、各地における降水量の度数分布を解析し、地域による違いを検討した。この結果、干ばつや渇水が発生しやすい地域は分散が大きく、少雨側に最頻値を持つbimodeの分布型を示し、一般に用いられている平均値は信頼性に欠けることを指摘した。 次に、過去における干ばつ発生時の少雨の程度や少雨期間に関する共通した特徴を見出すため、任意の月から任意期間の降水量を統計量とし、この期間降水量の出現特性を検討した。この結果、少雨の程度と期間の長さとの間には、定量的関係があり、少雨の非超過確率は、期間に対して、指数的に減少するというDepth-Duration関係が成り立つことを明らかにした。この統計的特徴を用いて少雨の確率予測モデルを作成し、異常渇水例によって十分予測できることを検証した。 一方、少雨量とそれが及ぶ面積との関係を求めるため、全国の降水資料を使い少雨の空間的広がりを検討した。この結果、少雨量は面積に対して指数関数で示されるDepyh-Area関係があることを示すとともに、この指数パラメタが少雨になり易さの気象指数となることを示した。
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