研究課題/領域番号 |
06452437
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
兒玉 裕二 (児玉 裕二) 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (70186708)
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研究分担者 |
瀬古 勝基 名古屋大学, 大気水圈研究所, 助手 (70196971)
白岩 孝行 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (90235739)
西村 浩一 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (10180639)
石井 吉之 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (40222955)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 雪渓 / 化学分析 / 電気伝導度 / 層構造 / 分別過程 |
研究概要 |
内部氷体を持つ北海道大雪山ヒサゴ沼雪渓を中心として、雪渓の維持、化学成分の変化、氷体の生成・維持機構に付いて調査を行った。その主な目的は1)当初積雪に取り込まれたシグナル各要素が最終的に氷体内に取り込まれ固定されるまでの過程で、どのような化学的分別を受けるかに付いての研究、2)氷体の維持機構の研究、3)雪渓規模の変遷の研究である。主な結果は、1)氷体の成長には、止水層である氷体の上面に滞留している水分が初冬期の寒気の侵入で凍結する場合と、融解初期の融雪浸透水の再凍結の場合があり、前者も重要である。2)積雪あるいはフィルン層の化学成分は融雪水によって強く影響を受け、水路の分布によって化学成分の分布も異なる。3)雪崩涵養型の雪渓はその厚さが大きいために初冬期の寒気の侵入が弱く、初冬期の再凍結による氷体の成長は小さいと考えられる。4)雪渓の質量収支は近くの気象官署のデータから推測できる。4)雪渓と氷河は積雪のクリーブによる移動と底面滑りによる移動が大きく異なる。
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