研究課題/領域番号 |
06453016
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理化学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
近藤 保 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10011610)
|
研究分担者 |
真船 文隆 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (50262142)
寺嵜 亨 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (60222147)
野々瀬 真司 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (70212131)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
|
キーワード | アクリロニトリル クラスター / 重合反応 / 表面衝突 / くさび効果 / 金属クラスター / 液体分子線 / プロトン移動反応 / アセタール化反応 / 遷移金属クラスター / 光電子スペクトル / 光吸収スペクトル / DV-Xα法 / 化学反応 / アセタール化 / プロトン移動 / クラスター / クラスター内反応 / 質量分析 / 光解離 / 光電子分光 / 振動スペクトル / 衝突誘起解離 |
研究概要 |
本研究は、クラスターあるいはそのイオンが関与する反応過程の特徴を解明し、クラスター特有の反応を開発することを主な目的として行なわれた。まず、気相中に孤立したクラスター内における反応の特徴と、クラスターを構成する原子・分子の数(クラスターサイズ)によるその変化についての研究を行なった。アクリロニトリルクラスターの負イオン重合がその例である。また、クラスターの反応選択性がクラスターの全体振動励起によって変化することをNa^+_9の衝突解離反応の研究で見出した。一方、I^-_2(CO_2)_nがシリコン表面に衝突したとき、クラスター内の温度と圧力が瞬時に上昇し、特異な反応が起こることを明らかにした。CO_2分子がくさびのようにはたらきI^-_2結合を切断する。これらの反応はクラスターの幾何学的構造や電子構造と強く結びついているため、そのような情報を得る必要がある。そこで光電子分光法や超高感度光吸収分光法を用いて、反応性の見地から重要であると考えられている遷移金属クラスターの幾何学構造と電子構造を求めた。一方、液体表面におけるクラスターイオンの生成や反応あるいは真空への放出といった現象も特徴ある反応として注目される。本研究では、我々が開発した真空中の連続液体流(液体分子線)に紫外レーザーを照射し、液体分子線表面から放出されるイオンおよび電子を検出した。具体的には、アセトフェノン-アルコール溶液表面におけるアセタール化反応、ナフタレン-アルコール溶液表面における光誘起プロトン移動反応について研究した。
|