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固定化植物細胞による抗ガン剤タキソ-ル生産プロセスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 06453106
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生物・生体工学
研究機関東京大学

研究代表者

古崎 新太郎  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40011209)

研究分担者 関 実  東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (80206622)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1995年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1994年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
キーワードタキソ-ル / パクリタキセル / イチイ / 抗ガン剤 / 植物細胞培養 / 連続生産 / 同定化 / バイオリアクター / 植物培養細胞 / 固定化 / 植物ホルモン / 連続培養 / 生物化学工学
研究概要

本研究においては,日本産のイチイから培養細胞を誘導し,倍地中に僅かに分泌される目的生産物タキソ-ルを倍地から連続的に回収する一方,固定化の手法によって細胞を反応系内に保持し,長期間に渡って有効に利用するプロセスを提案し,その有用性について様々な角度から検討した。その結果,以下の知見が得られた。
1)日本産イチイ(Taxuscuspidata)カルスの誘導増殖条件を確立した。
2)カルスは液体懸濁培養において,倍地中へ著量のタキソ-ルを放出していることが示された。
3)ナイロンメッシュを用いた潅流培養を行い、タキソ-ルの連続生産を行った結果,希釈率を増加させることにより,タキソ-ルの比生産速度は増大し,回分培養の約10倍にまで達した。
4)アルギン酸カルシウム包括固定化細胞によるタキソ-ルの連続生産を長期間にわたり実施し,40日間に渡って,安定的にタキソ-ルを生産することに成功した。希釈率を増大させることにより,さらに,生産性の向上が期待できることが明らかとなった。
5)限外濾過膜ホロファイバーモジュールを用いたメンブレンバイオリアクター(MBR)システムを構築し,1000時間以上(43日間)に渡って,ゲル包括型固定化細胞とほぼ匹敵する安定的な生産を実現した。希釈率を3倍に増大させることにより,生産性は約22倍に向上した。
6)糖の種類,溶存酸素濃度などをシフトさせる2段階培養による効率的な生産の可能性も示唆された。
7)生産と分離の2つのサブシステムから構成されるタキソ-ル生産のためのトータルシステムを提案した。
8)有機溶媒による連続的な2段階抽出法がタキソ-ルの分離サブシステムとして有効であることが示された。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M.Seki et al.: "Continuous Production of Taxol by Cell Culture of Taxus cuspidata" J.Chem.Eng.Japan. 28. 488-490 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] M.Seki et al.: "Process for Continuous Production of Paditaxel with Cell Culture of T.cuspidata" CHEMTECH. 25(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] M.Seki et al.(分担): "Biochemical Engineering as a Key Technology for Bioindustry" (社)化学工学会, 145 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 古崎新太郎: "イチイ培養細胞を用いたTaxolの生産" Bioscience & Bioindustry. 52. 896-897 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Minoru Seki(分担): "Biochemical Engineering as a Key Technology for Bioindustry" (社)化学工学会, 147 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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