研究課題/領域番号 |
06453125
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
米田 徳彦 北海道大学, 工学部, 教授 (50001219)
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研究分担者 |
福原 彊 北海道大学, 工学部, 助手 (50238507)
原 正治 北海道大学, 工学部, 助教授 (20109490)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | フッ化水素 / HF-塩基溶液 / 脱アミノフッ素化反応 / エン反応 / ヨードアレーンジフルオリド / 電解フッ素化反応 / 含フッ素アルキル化 / トリエチルアミン・ペンタキス(ヒドロフルオリド) / ヒドロフッ素化 / β-ケトエステル / ヒドロフッ素化反応 / ヨードトルエンジフルオリド / トリエチルアミン-ペンタキス(ヒドロフルオリド) / 含フッ素官能基化 / 脱アミノ含フッ素官能基化反応 / 亜鉛トリフラート / SnAr型求核置換反応 / フルオロアジン / 含パ-フルオロアルキル官能基化 / アルコキシアジン |
研究概要 |
以下の1-6について検討した。1.フッ素化試薬としてのEt_3N-5HF溶液:Et_3N-5HFがヒドロフッ素化や環化フッ素化、種々の有機化合物の電解フッ素化反応などに対し高活性・高選択フッ素か試薬や有効な支持電解質となることを明らかにした。すなわち、HF-Et_3Nは種々の官能基をもつ分枝オレフィンと反応し、分子内の官能基の影響を受けず三級アルキルフルオリドを選択的に与えた。また、アルケナ-ルをHF-塩基で処理すると立体選択的に環化反応を起こしてフッ素化し、対応する含フッ素環状アルコールを良好な収率で生成した。2.含フッ素溶媒中でのアニリン類の脱アミノフッ素化:アニリン類の脱アミノフッ素化反応についての機構を解明し、高収率・高選択的含フッ素化芳香族合成のための知見を得た。脱ジアゾ化段階における光照射の顕著な効果を認めた。3.含フッ素アルキル化:CF_3CHOのルイス酸誘導型エン反応において塩化亜鉛や亜鉛トリフラートが副反応を抑制し、含フッ素エン反応生成物を選択的に与えることを見出した。4.ハロ芳香族のハロゲン交換フッ素化:フッ素アニオンによる求核置換反応について検討し、ハロ芳香族アジン類のみならず強い電子吸引基をもつベンゼンもHF中の塩基共存によってハロゲン交換フッ素化しフルオロベンゼンを与えることを明らかにした。5.HF-塩基溶液支持電解質を用いる電解フッ素化反応:カルボニル化合物の電解フッ素化反応について検討した結果、脂肪族アルデヒドから酸フルオリド、環状ケトンからフルオロカルボン酸フルオリド、環状アルキリデンエステルからはβ,β-ジフルオロシクロアルカンカルボン酸エステルが選択的に得られることを明らかにした。6.β-ケトエステルのα位選択的フッ素化反応:β-ケトエステルのα位のフッ素化はヨードトルエンジフルオリドのみでは進行しないが、HF-アミン錯体を共存させることによりα-フルオロ体を高収率で与えることを見出した。
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