研究課題/領域番号 |
06453144
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
横田 和明 北海道大学, 工学部, 教授 (30001217)
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研究分担者 |
羽場 修 北海道大学, 工学部分子化学専攻, 助手 (70261328)
橋本 久穂 苫小牧工業高等専門学校, 工業化学科, 助教授 (70180833)
覚知 豊次 北海道大学, 大学院地球環境科学研究科, 助教授 (80113538)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 不斉環化共重合 / 不斉誘導 / 主鎖不斉 / キラルテンプレート / 光学活性ポリマー / ジビニルモノマー / ジエポキシモノマー / 合成多糖 / 励起子キラリティー法 / ラセモ2連子 / 不斉誘導能 / 不斉重合 / 不斉制御 / 絶対配置 |
研究概要 |
1)高度に立体規制された生体物質の分子認識はキラルな因子の関与であり、化学合成におけるキラリティーの導入と制御は重要である。有機化学の分野では不斉合成の選択制は極めて高度になっているが、高分子化学における不斉重合はまだ手法が限られており、新たなキラリティーの導入法の開発が緊急な課題である。 2)これまでに環化重合によるクラウンポリマーの合成法と分子認識の研究を推進し、環化重合を用いた簡便なクラウンポリマーおよび光学活性ポリマーの合成法を開発してきた。本研究では、この過程で見出したポリマーの環化単位とキラリティーの関係を不斉重合の新たな手法へ展開した。 3)環化重合ではメソとラセモの環化単位が形成されるが、ラセモ環化単位は対称面を持たず、キラルである。そこで、ポリマー主鎖への非対称単位の導入によるキラリティーの創出には、ラセモ環化単位の選択的形成による環化重合法が最適である。環化単位の立体化学の制御にはキラルのねじれを持つテンプレートを用い、シビニルモノマーの側鎖にテンプレートを導入し、側鎖のキラリティーをポリマー主鎖へ転写する不斉環化重合法を確立した。 4)不斉環化重合法を新規な多糖合成法へ展開した。多糖の化学合成には酸素重合法、逐次縮合法、開環重合法が知られているが、環化重合をジエポキシ化合物へ適用し、天然のヘキシトールから誘導したジエポキシドの位置および立体選択的重合によって新規多糖を合成する、環化重合法による多糖の新規合成法を開発した。
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