研究課題/領域番号 |
06453164
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
千葉 誠哉 北海道大学, 農学部, 教授 (30001449)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | α-グルコシダーゼ / α-ガラクトフラノース残基 / 第二次動力学的アイソトープ効果 / D-グルカ-ル水和反応 / 高マンノース型糖鎖 / 全一次構造 / ジフルフィド結合 / 第二次アイソトープ効果 / Aspergillus niger / ジスルフィド結合 / 化学修飾 |
研究概要 |
A.niger結晶α-グルコシダーゼ(いわゆるマルターゼ型酵素)は二つのヘテロサブユニット(P1、227アミノ酸残基;P2、719アミノ酸残基)から構成されていた。両者間にS-S結合は存在しない。全一次構造はエドマン法とゲノムDNAの配列解析から明らかにされた。その結果、本酵素は一本のポリペプチド鎖としてP1続いてP2の順に翻訳された後に、プロテアーゼによる限定分解をうけて二つのサブユニットに構築されることが判明した。P2のAsp(224)が本酵素の触媒基の一つであることが推定された。7種の高マンノース型糖鎖を単離し、構造決定がなされた。4種の糖鎖はα-ガラクトフラノース残基を含み、そのうち、3種は新規構造であった。0-型糖鎖も単離され、構造解析の結果、マンノースとα-マンノシル-(1→2)-マンノースが本酵素のSerあるいはThrに直接結合することが推察された。 これらの結果を基に、A.niger α-グルコシダーゼと他起源α-グルコシダーゼの一次構造の比較がなされ、α-グルコシダーゼが一次構造上から二つのファミリーに分けられることを明らかにした。また、α-グルコシダーゼとグルコアミラーゼによるD-グルカ-ルの水和反応の解析、α-第二次動力学的アイソトープ効果の解析を基に、これらの酵素の基質認識の仕組みが考察され反応機構モデルが提案された。
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